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令和2年司法試験合格体験記が全て揃いました。 合計9名の方々に合格体験記を作成して頂くことができました。ご協力頂き、誠にありがとうございます。 合格者インタビュー動画(5名分)につきましては、テロップ挿入等の編集をした上で、5月に公開させて頂きます。   谷口 陸 様 経歴 令和1年 予備試験合格 令和2年 東京大学法科大学院(既修)卒業 令和2年 司法試験合格 成績 総合 200番台  憲法A  行政法A  民法A  商法A  民事訴訟法A  刑法A  刑事訴訟法B  労働法60点台(上位15~16%) 受講講座 秒速・完全パック2020(秒速・総まくり+秒速・過去問攻略講座コンプ […]

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令和3年司法試験まで約3週間です。 短い期間で、論文対策と並行しながらどのように短答対策をすればいいのかについて悩んでいる方もいらっしゃると思います。 司法試験の短答試験では、6割(105点/175点)取れば合格できます。 憲法及び刑法では、論文知識、論文的思考及び思考・読解のコツだけで解ける問題が6~7割あり、短答固有の細かい知識を使って解く問題は3~4割くらいです。なので、憲法及び刑法の短答対策としては、過去問を通じて思考・読解のコツを掴むことと、網羅性の高いテキスト(総まくりを受講している方なら総まくりテキスト)でA・Bランクの分野について条文、判例及び論点を確認することが重要であり、細 […]

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刑法の三者間形式の問題における答案構成としては、小問及び自説で項目分けをする構成(以下「構成A」とします)と、自説を展開する途中で小問にも言及する構成(以下「構成B」とします)とがあります。 [構成A] 1.小問① 2.小問② 3.自説 [構成B] 1.要件a 2.要件b 3.要件c (1)小問① (2)小問② (3)自説 4.要件d 5.結論 いずれの構成によるべきかは、小問における対立が罪名の違いをもたらすものなのか、それとも同一罪名内におけるものにとどまるものなのかによって判断します。 令和1年司法試験設問2では、甲が窃盗未遂を犯した後に乙が甲との現場共謀に基づき事後強盗目的に基づく脅迫 […]

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インプットとアウトプットの適切な比率は、科目と受験生によって異なると思います。 例えば、憲法、行政法及び刑事訴訟法のように、出題範囲が狭い上に本試験でレベルの問題の演習をしなければ問題文の読み方や科目・分野ごとの書き方を身に付けることが困難である科目については、インプットよりもアウトプットを重視した勉強することになります。これに対し、民事系3科目及び刑法については、記憶するべき条文・論証・処理手順が多いため、インプット重視の勉強になるはずです。 また、アウトプット経由でインプットをするタイプの受験生であれば、自ずと、インプットのためにもアウトプット重視の勉強をすることになるはずです。これに対し […]

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憲法では、「保障→制約→人権の性質と規制の態様を考慮して違憲審査基準を定立する→当てはめ(目的手段審査)」という基本的な枠組みで処理する問題が多いです。 そのため、まずは上記の基本的な枠組みについて、正しく深く理解し、使いこなせるようになる必要があります。 保障→制約→人権の性質と規制の態様を考慮して違憲審査基準を定立する→当てはめ(目的手段審査)というフレームだけをおさえるのではなく、例えば、違憲審査基準の定立過程では規制の態様のうちどこまで具体的なことを考慮することができるのか、厳格度の異なる違憲審査基準ごとの基準の意味といったことについてまで正しく深い知識を身に付ける必要があります。 ま […]

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毎年、司法試験の1カ月くらい前に、直近の判例・裁判例が掲載されている「重要判例解説」(有斐閣)が発売されます。 有斐閣のホームページによると、令和2年度重要判例解説は、今年4月12日に発売予定とのことです。   令和3年司法試験の論文対策として読むべき令和2年重要判例解説掲載判例は4つだけ 令和3年司法試験の論文対策として令和2年の重要判例解説を読むべきかについてですが、私は、以下の判例を除き、読む必要はない(さらには、読むべきではない)と考えております。 令和2年2月28日最高裁判決 被用者が使用者の事業の執行について第三者に加えた損害を賠償した場合における被用者の使用者に対する求 […]

現在、令和2年司法試験の過去問解説講義を作成しているところであり、4月第2週中には、アップロードが完了するとともに、販売を開始できる予定です。 令和2年分の単年度販売や無料受講対象者の範囲等については、以下の通りです。 基本7科目の司法試験過去問の令和2年分 秒速・過去問攻略講座2021コンプリートには、取扱う問題に令和2年分も含まれているため、秒速・過去問攻略講座2021コンプリートの受講者様は無料で令和2年分の過去問解説を受講することができます。4月第2週中には、受講ページに解説動画及び解説レジュメがアップロードされます。 令和2年分については単年度販売も実施するため、秒速・過去問攻略講座 […]

令和2年司法試験の出題趣旨・採点実感を科目ごとにWordデータにしました。 選択科目については、労働法のみとなります。 . 憲法 行政法 . 民法 商法 民事訴訟法 . 刑法 刑事訴訟法 . 労働法 私は、司法試験過去問攻略講座のテキスト(問題文、解説及び答案の3部構成)を作成する場合、解説については、解答の流れに従って出題趣旨・採点実感を抜粋しつつ、基本書・解説書・判例集等の参考文献を使って説明を補充するなどしています。 解答の流れに従って出題趣旨・採点実感を抜粋する際、その準備として、出題趣旨・採点実感を科目ごとにWordデータ化しています。 令和2年司法試験の出題趣旨・採点実感についても […]

出題趣旨も採点実感も、自分の受験年度の司法試験で使う可能性が高いこと(知識、ルール等)を確認し、習得するために読むものです。 例として、多くの問題に共通する汎用性の高いこと、多くの受験生が従うことができることなどを挙げることができます。 反対に、自分の受験年度の司法試験で使う可能性が極めて低いことについては、読んでも司法試験で使わない可能性が極めて高いのですから、無視して構いませんし、むしろそうすることが望ましいともいえます。 例として、当該問題に固有の細かいこと、難しすぎて大部分の受験生が従うことができないことなどを挙げることができます。 以下では、令和2年司法試験憲法の採点実感を使って、確 […]

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論文にも短答にも、法律知識を直接の根拠とする解法と法律知識を直接の根拠としない(あるいは、法律知識にあまり依存しない)解法とがあります。 以下では、後者の解法について「テクニック」といいます。 テクニックは、使いこなせるようになるとその効果は絶大ですが、あまりにも法律知識を軽視したものだとギャンブル要素が強くなり正答率が安定しませんし、あまりにも高度なものだと使いこなすことができないためやはり正答率が安定しなくなります。 一見すると、「すごい」「便利だ」と見えるテクニックであっても、ギャンブル要素が強かったり、(平均的)受験生にとって使いにくいものなのであれば、かえって点数を下げる要因にもなり […]

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刑法で「人ごと」と「行為ごと」のどちらで書くべきかについては、原則として、自分にとって書きやすいほうを選択すればいいと思います。 どちらで書いても理論的に問題がない場合がほとんどですし、自分にとって書きにくい構成を選択すると、上手く書けない結果として読みにくい答案になります。 私は、「行為ごと」に書く場合には、㋐甲乙で違いがない行為については、甲乙をまとめて書く、㋑甲乙で違いがある行為については、人ごとに分けて書くとともに、甲と乙の関与対応に応じて「甲→乙」「乙→甲」という書き方を使い分ける、という構成が書きやすいと思います。 以下の事例を使って、上記の書き方について具体的に説明いたします。 […]

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以前、仕事部屋の本棚を見たいという要望を頂いたことがあったので、私が教材作成をしている部屋を紹介しようと思います。 私は自宅で教材作成、講義収録、オンラインゼミをしているため、毎日ずっとこの仕事部屋で、本に囲まれた生活を送っています(収録室は別にあります)。 こだわりは、余計なものを置かないことと、定位置から手を伸ばして文献等に手が届くことです。 右側の本棚には、基本7科目と労働法の基本書及び解説書があり、左側のラックには、自分で作成した今期講座の教材、受験雑誌(法学セミナー、受験新報等)、判例集及び予備校本等があります。 基本書・解説書は、1科目につき、10~20冊程度です。 私は8科目を担 […]

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先月末から毎日、1時間くらい、ランニングと軽い筋トレを続けています。 今日で6日目になりますが、体が引き締まり細くなったと感じる一方で、体重はあまり変わっていません。 体重という分かりやすい形では成果が出ていませんが、体重に変化がないのは筋肉量の増加等によるのだと思います。それくらい、ずっと体を動かしていませんでした。 35歳にもなると、1時間くらいの運動でもけっこう負担が大きいです。 それなのに体重がなかなか変化しないと、意味がないからやめようと思ってしまいそうにもなるのですが、徐々に体が締まって細くなってきていますし、体重という分かりやすい形で成果が出るには時間ががかると思い、ランニングと […]

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令和3年2月24日最高裁大法廷判決(以下「孔子廟訴訟判決」という。)は、那覇市の管理する都市公園内に儒教の祖である孔子等を祀った久米至聖廟を設置することを久米崇聖会(久米至聖廟を管理する一般社団法人であり、久米至聖廟の建物等を所有している。)に許可した上で、その敷地の使用料の全額を免除した当時の市長の行為について、政教分離原則(憲法20条1項後段、89条)違反が問題となった事案において、「当該免除が、前記諸条件に照らし、信教の自由の保障の確保という制度の根本目的との関係で相当とされる限度を超えて、政教分離規定に違反するか否かを判断するに当たっては、当該施設の性格、当該免除をすることとした経緯、 […]

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司法試験・予備試験合格を目指す際に、目標をどこまで高く設定するべきかは、悩ましいところです。 現実離れした高すぎる目標を設定すると、勉強の方向性を誤る危険がある上、目標が漠然とした夢に格下げされてしまい、真剣に努力しなくなる危険もあります。 他方で、必要以上に謙虚になりすぎて、目標を低くすぎるところに設定すると、普段の勉強の量と質まで下がってしまう危険があります。 これまでに何度かお話したことですが、私は、3回目の受験の際、年内のうちは、最後の受験になる(当時は5年3回制)から無理な目標設定はしないで、500番くらいを目指して結果的に1000番付近に滑り込もうと思って勉強をしていました。 その […]

令和2年司法試験・予備試験の合格体験記を募集いたします。 先着で40~50件ほど募集させて頂く予定です。 合格体験記は、私が運営するウェブサイトに掲載させて頂きます。 合格体験記に協力して頂ける方は、下記の詳細を確認して頂いた上で、必要事項を記入した「合格体験記作成に関するお申込書」を添付したメールを「kato.t.msst@gmail.com」宛てにお送り頂きますようお願い致します(申込書への記入がうまくいかない場合には、必要事項をメール本文に直接記入してお申込み下さい。)。 以下が、合格体験記の募集に関する詳細となります。 . 1.対象者 令和2年司法試験又は令和2年予備試験に合格した方の […]

来月から、令和3年司法試験に向けた予備校全国模試が始まります。 全国模試では、それまでに勉強してきたことを総動員して初見の問題を解くことになります。 全国模試の効果を上げるために、科目ごとに自分が目指すべき合格答案のイメージ(答案の分量を含む)を固めるとともに、それを司法試験過去問で実現できるようにしておきましょう。 その上で、全国模試には、科目ごとの合格答案のイメージを初見の問題でも実現することを目標として臨み、実現できなかった場合には、本試験までに目標と現状の距離を埋めるために科目ごとにどういった勉強をすればいいのかを考え、本試験までその勉強を続けます。 今、一元化教材を参照しながら司法試 […]

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令和2年司法試験の再現答案を成績表と比較しながら分析したところ、合否を分けた一番の原因は、「基本的な条文・定義、典型論点の論証の正確性」であることが分かりました。 確かに、現場思考問題への対応力、読解力・思考力・文章力、科目特性に応じた書き方なども、合否及び順位に影響を及ぼしています。 しかし、これらの水準が低くても、「基本的な条文」について正しく適用し、「基本的な定義、典型論点の論証」についてそこそこ正確に書くことができれば、合格ラインに到達します。 逆に、「基本的な条文・定義、典型論点の論証」について的外れなことを連発している答案は、「現場思考問題への対応力、読解力・思考力・文章力、科目特 […]

本日、令和2年予備試験口述式の合否発表がありました。 口述試験に合格された方々は、本当におめでとうございます。 これから残り3カ月間で、司法試験合格に向けた対策をすることになります。 以下では、皆さんに正しい方向に従って効率的に司法試験対策をして頂くために、司法試験論文と予備試験論文の相違点を踏まえた論文対策のコツについて書かせて頂きます。   1.司法試験論文と予備試験論文との相違点 (1)問題文の複雑さ・情報量の多さに慣れる 司法試験の問題文は、予備試験に比べて、複雑であるとともに、情報量が多いです。 とにかく、複雑で情報量の多い問題を処理することに慣れる必要があります。 答案の […]

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1月21日に令和2年司法試験の出題趣旨が公表されました。 採点実感は未だ公表されていませんが、出題趣旨だけでも、十分、出題分析と自己分析をすることができますから、今後の勉強の方針を明らかにするために、なるべく早く出題趣旨を使った出題分析と自己分析に取り掛かりましょう。 出題趣旨を使った分析をする際には、以下の3つに重点を置きましょう。 1つ目は、解答筋のうち、核になっている部分を重点的におさえるということです。 細かいこと・難しいことは、再度出題される可能性が低い上、分析しても答案に反映することができない可能性が高いため、飛ばして構いません。 2つ目は、解答筋を外した場合、原因とその改善策まで […]

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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)

加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年  新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立

執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
 答案を書くための 行政法集中演習」
 (法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
 25年」行政法(法学書院)

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