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令和3年司法試験の合否発表を受けて 先ほど、令和3年度司法試験の合格発表がありました。 受験された方は本当にお疲れ様でした。 令和3年度司法試験論文式を受験された皆様に、私から伝えしたいことがございます。 . 令和3年司法試験に合格された方々へ (1) はじめに 加藤ゼミナール代表の加藤喬でございます。 令和3年司法試験合格、本当におめでとうございます。 ここに来るまで、本当に長い道のりだったと思います。 司法試験や予備試験を複数回受験して最終合格を果たされた方は、何度も悔しい思いや不安な思いを経験してきたと思います。 中には、自分の可能性を信じられなくなりそうになったこともあると思います。 […]

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司法試験で予備試験過去問が流用される可能性もあるため、司法試験対策として予備試験過去問をやることは有益であると考えます。 以下では、司法試験過去問の穴をカバーする必要性と、予備試験過去問が流用される可能性とを主たる基準として、問題ごとにA・B・Cのランク付けをさせて頂きます。 なお、このランクキングは、今年11月末に予備試験過去問講座が完成した時点で若干修正するかもしれません。 憲法 A H23 H29 R1 B H28 H30 R2 R3 C H24 H25 H26 H27 行政法 A H23 H25 H29 H30 B H24 H26 H28 R1 R2 R3 C H27 民法 A H26 […]

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論文試験で判例の規範を修正することの可否について質問を頂いたので、私の考えを紹介いたします。 私は、①判例の規範がそのままの形で妥当する事案(個別の事案のみならず、事案類型も含みます。以下同じ。)であれば、判例の規範をそのままの形で使うべきあるが、②判例の規範がそのままの形で妥当しない事案であれば、事案に合わせる形で(=当該事案の当てはめをし易い形に)判例の規範を修正するべきであると考えています。 判例の規範は絶対的なものではなく、事案に応じて変容し得るものです。判例の規範の中には、当該事案を前提としたものが少なからずあるため、判例が想定していない事案との関係では判例の規範をそのままの形で使う […]

令和3年予備試験解答速報全科目(基本7科目)の解説動画、参考答案及び解説記事を、一般公開しました。 加藤ゼミナールに会員登録していない方々にも閲覧して頂けます。 解答速報では、表面的な解答筋に言及するにとどまらず、問題文の読み方、取捨選択・メリハリ付けの視点、思考過程といった事案・論点の違いを跨いで使える汎用性の高いことにも言及していますので、来年以降にも活かせる分析をして頂きたいと思います。 . 憲法 問題文&参考答案 解説記事 . 行政法 問題文&参考答案 解説記事 . 民法 問題文&参考答案 解説記事 . 商法 問題文&参考答案 解説記事 . 民事訴訟法 […]

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宍戸・曽我部「憲法演習サブノート」(弘文堂)の使い方についてご質問をいただきましたので、私なりの考えを書かせて頂きます。 ざっと目を通してみましたが、この解説では、答案の最初から最後に至るまでの過程、すなわち、答案全体の流れや答案で使うべき判断枠組みを把握することは難しいです。 憲法の論文対策として大事なことは、以下の3つです。 ①「保障→制約→違憲審査基準の定立(主として人権の重要性と制約の態様を考慮)→目的手段審査による当てはめ」という違憲審査の基本形をはじめとする「事案類型ごとの違憲審査枠組み」を身につける ②事案類型ごとに違憲審査枠組みで照らしながら問題文を読み、判例学説・問題文のヒン […]

先ほど、令和3年予備試験解答速報「民法」「商法」を公開しました。 残り2日間で、「民事訴訟法」「刑法」「刑事訴訟法」の解答速報も公開いたします。 。

先ほど、令和3年予備試験解答速報「行政法」を公開しました。 設問1では、①本件条件(附款の一種)の取消訴訟、②本件許可の取消訴訟、③Aの目的達成手段として①と②のいずれがベストであるかの3点について言及することは求められています。 ①本件条件の取消訴訟では、本件条件が本体たる本件許可から独立して取消訴訟の対象となる「処分」に当たるか、②本件許可の取消訴訟では、名宛人自らが授益的行政処分の取り消しを求めることについての訴えの利益が問われています。 ③2つの取消訴訟の比較検討では、各訴訟の取消判決の効力の生じ方に着目します。 設問2では、①「Aは、近隣の県では本件条件のような内容の条件は付されてい […]

憲法の解答速報に限り、サンプルとして、加藤ゼミナールに会員登録をしている方々に限定しないで一般公開しております。憲法以外の6科目の解答速報は、会員登録をしている方々のみ閲覧することができます。 表面的な解答筋だけでなく、参考答案の背後にある考え方・書き方も参考にすることで、来年以降にも活かせるような分析をして頂きたいと思います。 本問で大事なことは2つです。 . 違憲審査の基本的な枠組みで照らしなら問題文を読み、違憲審査の基本的な枠組みを「答案の骨格」として、そこに、判例知識、学説知識、問題文のヒント及びその場で自分が考えたことを「肉付け」する形で答案に反映する。 広告物掲示と印刷物配布とで周 […]

令和3年予備試験論文の問題文が公開されました。 公法系 民事系 刑事系 法律実務基礎科目 一般教養科目 明日から、加藤ゼミナールのウェブサイト上で、令和3年予備試験論文式の基本7科目の解説・答案を公開いたします。 答案は、全て、「1枚22行 1行28~30文字」の書式設定で4枚以内(88行以内)で書き上げます。 令和3年予備試験論文式を受験した方には、ご自身の答案の出来を確認する上で参考にして頂きたいと思います。 令和3年予備試験論文式を受験していない方のうち令和4年以降の予備試験合格を目指している方は、自力で予備試験論文式の問題を検討することで、本試験の問題に体当たりし、出題傾向及び自分と予 […]

令和3年予備試験論文式、本当にお疲れ様でした。 7月13日(火)から、論文基本7科目の解答速報がスタートしますので、解答速報も参考にしながらご自身の出来を確認して頂き、来年の本試験に向けた勉強をスタートして頂きたいと思います。 本日発表した通り、加藤ゼミナールでは、皆様の学習支援の一環として、以下の①~③をご用意しております。 ①資格スクエアの入門講座受講者様を対象とした司法試験対策講座の無料付与 ②令和3年予備試験論文式を受験された方々を対象とした全講座10%OFF ③分割手数料負担なしの銀行振込による分割払い 令和4年司法試験に向けた勉強を開始する方には①や②を、令和4年予備試験に向けた勉 […]

この度、加藤ゼミナールは、(株)サイトビジット様(資格スクエアの運営会社)との間で、(株)サイトビジット様が販売・提供する予備試験入門講座(5期・6期)の受講者様を対象とする司法試験対策講座の無料付与の限りにおいて、業務提携することとなりましたので、ご報告申し上げます。 ほとんどの方には、「サイトビジット」よりも「資格スクエア」のほうが馴染みがあると思いますので、以下では、「(株)サイトビジット様」を「資格スクエア様」と表示します。 現在、資格スクエア様では、複数の予備試験入門講座を販売・提供しており、第5期・6期の予備試験入門講座については、第6期の逆算論文のプランを除き、予備試験最終合格者 […]

7月10日(土)から令和3年予備試験論文式がスタートします。 明後日から予備試験論文式を受験する皆様に、私からメッセージを送らせて頂きたいと思います。   1.自信をもって臨む 自信がないと、問題文を読んだ後のファーストインプレッションを信じることができず、深読みしすぎてしまう危険があります。 論点Aが問題になっているという心象を頂いたものの、この心象を信じることができず深読みしすぎた結果、問われていない論点Bを書いてしまうなどです。 また、考えすぎて問題処理に時間がかかってしまう可能性もあります。 自分を追い込むのは、試験前日までです。 試験当日は、これまで予備試験に向けて勉強をし […]

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久しぶりにブログを更新しました。 今日は、論証にマーカー・アンダーラインを引く意味について、紹介いたします。 総まくり講座2021と労働法速修テキスト講座では、記憶の範囲と優先順位を明確にするために、4色のマーカー・アンダーラインの指示をしています。 もっとも、テキストにマーカー・アンダーラインを引くことには、上記のほかに、論証の構造の理解を促進することにもあります。 私のマーカー・アンダーライン指示における色分けは、以下の通りです(なお、優先度は、マーカー>アンダーラインです)。 ブ  ル  ー:解釈の結論(規範を含む)、原則 ピ  ン  ク:理由付け、趣旨 オレンジ:反対利益、例外 ※アン […]

7月から勉強をスタートする方を念頭に置いて、「令和4年予備試験合格に向けた予備試験対策パック(予備試験・労働法完全パックを含む)を使った理想的な勉強計画」について紹介させて頂きます。 既に予備試験対策パックを受講して下さっている方々、予備試験対策パックの受講を検討して下さっている方々には、この勉強計画の動画を参考にして、予備試験対策パックによる学習効果を最大化し、令和4年予備試験合格を確実なものにするとともに、上位合格を実現して頂きたいと考えております。 今回紹介している勉強計画及び勉強のポイントは、予備試験対策パックを受講していない方々にとっても共通することなので、令和4年予備試験を受験され […]

7月から勉強をスタートする方を念頭に置いて、「令和4年司法試験合格に向けた司法試験対策パック(司法試験・労働法完全パックを含む)を使った理想的な勉強計画」について紹介させて頂きます。 既に司法試験対策パックを受講して下さっている方々、司法試験対策パックの受講を検討して下さっている方々には、この勉強計画の動画を参考にして、司法試験対策パックによる学習効果を最大化し、令和4年司法試験合格を確実なものにするとともに、上位合格を実現して頂きたいと考えております。 今回紹介している勉強計画及び勉強のポイントは、司法試験対策パックを受講していない方々にとっても共通することなので、令和4年司法試験を受験され […]

令和4年司法試験向けの司法試験過去問ランク表を公開させて頂きます。 司法試験過去問をやる意味には、3つあります。 ①「自分と本試験の距離及び最新の出題傾向(難易・範囲・角度・形式)を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を書くために必要な勉強内容を把握する」 ②分野・論点単位での再度の出題可能性に備える(分野論点単位での書き方の習得も含む)、科目単位での書き方を身につける ③問題文から検討事項を抽出するコツを掴む(本試験特有の問題文の読み方に慣れる)、現場思考問題・分からない問題に対処するための読解・思考・書き方のコツを掴む、文章力を鍛え […]

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今回は、確実な基礎を身に付けるためのインプットのコツについてお話しいたします。 コツは、1.脳内でイメージする段階と言語化の段階とを区別する、2.記憶範囲と理解のために読む範囲を区別する、3.ヤマをはるのは浅く広い勉強により対応可能範囲を広げてからにする、の3つです。 . 1. 脳内でイメージする段階と言語化の段階とを区別する 特に、新しい科目を勉強する際に意識して頂きたいことです。 新しい科目を勉強する際、まずは全体を俯瞰することを優先します。 その法律がどういった分野から構成されていて、各分野ごとにどうった条文・手続・論点があり、それらがだいたいどういったものであるのかについて脳内でイメー […]

令和4年予備試験の選択科目の問題数、試験時間、出題の範囲・形式 令和4年6月2日、令和4年予備試験論文式における選択科目の問題数・試験時間が発表されました(詳細はこちら)。 以下は、発表された「司法試験予備試験の実施方針について」のうち、選択科目に関するものを抜粋したものです。 . 4  選択科目 ⑴ 出題方針 各法分野における基本的な知識、理解及び基本的な法解釈・運用能力並びにそれらを適切に表現する能力を問うものとする。 司法試験において、更に同様の法分野に関する能力判定がなされることを前提に、予備試験の選択科目においては、基本的な知識,理解等を問うものとする。 ⑵ 問題数 1問とする。 ⑶ […]

先ほど、令和3年司法試験・予備試験の短答式の正解及び合格点が発表されました。 私から、試験の結果に応じて、皆さんにお伝えしたいことがございます。 . 司法試験短答式に合格された方々 司法試験短答式に合格できなかった方々 予備試験短答式に合格された方々 予備試験短答式に合格できなかった方々 クリックすると該当箇所に移動します。   司法試験短答式に合格された方々には、論文試験の手ごたえも踏まえながら、9月の合否発表まで有意義な時間の使い方をして頂きたいと思います。 論文合格の手ごたえがある方は、司法試験の勉強以外のことに時間を使ってもいいと思います。合格後は、何かと忙しいですし、司法修 […]

民法の雑感 プレテストから令和3年までの17年分の民法の司法試験過去問の中で、ダントツで難しい問題です。 設問1の請求1では、Dの即時取得を理由とする所有権喪失の抗弁との関係で、即時取得の成否を論じることになりますが、「占有を始めた」という要件について占有改定ではなく指図による占有移転との関係で論じさせる問題であるため、だいぶ細かいところから出題してきたなという印象です。また、Cの主張である㋐には「Dから甲を借り受けている」ともあるため、請求1に対する抗弁として使用貸借権に基づく占有権原の抗弁まで問われているかが悩ましいです。さらに、193条に関する解釈(原権利者帰属説の採否)もやや細かいとこ […]

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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)

加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年  新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立

執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
 答案を書くための 行政法集中演習」
 (法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
 25年」行政法(法学書院)

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