論文全般
51件の記事数
論文試験では、” 答案の向こう側にいる貴方 ” が見られています。 答案の内容が正解筋に乗っていることも大事ですが、それと同じがそれ以上に、自分なりに最初から最後まで一本の筋を通すことが大事です。 簡単に正解筋を見つけることができない、あるいは正解筋が複数あり得るといった具体的事例を目前にして、限られた時間の中で、法律知識と思考力を総動員して一本の筋を導き出し、それを分かりやすい文章で答案に示すことが大事です。 その意味で、答案を書いている皆さん自身が評価対象になっているのです。 こうした姿勢を身につけると、論文試験との向き合い方が変わり、安定して合格答案を書けるように […]
2026年の司法試験から、受験方法が筆記からパソコン利用に変更されます(なお、予備試験については未定です。)。 論文試験でも筆記からパソコン利用に切り替わることに伴い、以下の3点に留意する必要があると考えます。 日本経済新聞の記事はこちら https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA120EM0S3A610C2000000/ ① タイピングが苦手なら訓練必須 筆記に比べて、タイピングの方が受験生間で速度の違いが生じやすいです。 タイピングが苦手な人と得意な人とでは、速度が数倍違うと思います。 こうした差をできるだけ埋めるために、タイピングが苦手な […]
令和5年司法試験考査委員名簿及び令和5年予備試験考査委員名簿が公表されています。 学者考査委員だけを抜粋した一覧表を作りましたので、皆様に共有いたします。 【令和5年司法試験考査委員名簿】 元データはこちら https://www.moj.go.jp/content/001397716.pdf 【令和5年予備試験考査委員名簿】 基本7科目については、概ね司法試験考査委員と同じですが、一部、司法試験考査委員ではない学者が追加されている科目があります。予備試験の固有の学者考査委員には下線を引いています。 選択科目については、予備試験における学者考査委員と司法試験における学者考査委員と […]
予備試験受験生の場合には、基礎問題演習(これは「加藤ゼミナールの基礎問題演習講座」を指します。)と予備試験過去問全年度分をやるべきです。 1問当たりの負担、問題数、及び予備試験の合格水準等からそのように考えます。 これに対し、司法試験受験生の場合には、司法試験過去問がプレテストを含めると18年分もあり、1問当たりの演習・分析の負担は予備試験過去問1問の2~3倍ありますから、司法試験過去問全問を定着レベルまでもっていくのは非常に難しいです。 このことに、合格・上位合格の水準も踏まえると、司法試験過去問全問を定着レベルまでもっていく必要がないどころか、手を付けていない過去問があっても構いません(そ […]
以下では、令和5年度の司法試験・予備試験に向けた司法試験過去問・予備試験過去問のランキングを公表させて頂きます。 基本7科目と労働法については私が、経済法については加藤駿征講師(経済法1位・総合5位、実務家弁護士)がランクを付けております。 青文字部分をクリックすると、当該ランキングのページに移動して頂けます。 【令和5年司法試験向け】 基本7科目の司法試験過去問ランキング 労働法の司法試験過去問ランキング 経済法の司法試験過去問ランキング 【令和5年予備試験向け】 基本7科目の予備試験過去問ランキング 労働法の司法試験過去問ランキング 経済法の司法試験過去問ランキング
本ページでは、判例百選(有斐閣)のうち事案及び判旨を読むべき判例を選別した【厳選!超重要判例百選トップ10】に関する記事のリンクをまとめております。 下記のリンクをクリックすると、当該科目の【厳選!超重要判例百選トップ10】に関する記事に移動することができます。 【厳選!超重要判例百選トップ10】憲法 【厳選!超重要判例百選トップ10】行政法 【厳選!超重要判例百選トップ10】民法 【厳選!超重要判例百選トップ10】会社法 【厳選!超重要判例百選トップ10】民事訴訟法 【厳選!超重要判例百選トップ10】刑事訴訟法 【厳選!超重要判例百選トップ15】労働法
答案を書く際に使うボールペン選びはとても重要です。 自分に合ったボールペンを選べるか否かで、文字の読みやすさと筆速がだいぶ変わります。 私は、「PILOTフリクションボール0.7mm」を、ペン芯を「ZEBRA サラサクリップジェルボールペン0.5mm」のものに入れ替えて使っていました。 【①パイロット フリクションボール0.7mm】 【②ZEBRA サラサクリップジェルボールペン0.5mm】 ペン芯としては②ZEBRA サラサクリップが一番使いやすいいのですが、私はペン軸が少し太い方が書きやすかったので、ペン軸としては①パイロット フリクションボールのものが一番使いやすかったです。 そこで、① […]
令和4年司法試験の出題趣旨が公表されていますが、出題趣旨を読む際には、来年以降の司法試験で使えそうなことを獲得するために読んでいるということを明確に意識する必要があります。 こうした意識を持ちながら出題趣旨を読むことで、理解記憶するべき出題趣旨の範囲が試験対策として必要な範囲に限定されるとともに、必要に応じて出題趣旨の記述を一般化して把握できるようになります。 常に、「ここに書かれていることは本問に固有のことであり来年以降の司法試験で使うことはないのではないか」、「ここに書かれていることは別の問題にも共通することであり一般化が可能なのではないか」ということを考えながら出題趣旨と向き合うべきです […]
例えば、短答120点で論文の成績を含む総合評価ではぎりぎり不合格だったが、短答が130~140点だったらぎりぎり最終合格できていたという場合に、勉強量と点数と相関しやすそうな短答で140点付近を目指して短答に重点を置いた勉強をしようとしてしまいがちです。 しかし、最終合格の確実性を高めるためには、論文の実力を底上げすることに重点を置くべきです。 理由は主に3つあります。 ①来年は法科大学院最終学年で司法試験を受験する受験生が出てくることにより、母集団の数と質が上がるため、合格ラインが高くなります。したがって、今年の合格ラインを前提として、それをちょっと超える水準を目指して勉強をしても、合格ライ […]
司法試験過去問の出題分析の着眼点はいくつもあるのですが、今回は、出題頻度の高い判例・論点を整理してみました。 以下の判例・論点は司法試験過去問で4回以上出題されています。 ・絶対的特信情況(刑訴) 8回 ・特別利害関係株主(会社) 7回 ・共謀共同正犯(刑法) 7回 ・裁量基準が絡まない判断過程審査(行政) 6回 ・刑法上の因果関係(刑法) 6回 ・裁量基準から逸脱した裁量権行使(行政) 5回 ・取締役の監視義務違反(会社) 5回 ・共同正犯者間の抽象的事実の錯誤(刑法) 5回 ・薬事法事件(憲法) 4回 ・明確性の原則(憲法) 4回 ・後続行為との連動性に着目した処分性判断(行政)4回 ・信 […]
憲法の論文対策における超重要判例25選 以下の判例には、ピンポイントに論点単位で出題される可能性が高い判例だけでなく、違憲審査の枠組みの理解を深める上で重要な判例も含まれています。 憲法では、答案の書き方、問題文の読み方、判例学説以前の教科書知識など、判例よりも大事なことがいくつもありますが、少なくとも以下の判例については自分なりに論点ごとに簡潔に判例のポイントを説明できるようにしておきましょう。 憲法でも、行政法と同様、判例を判例から見るのではなく、人権ごとの違憲審査の枠組み(答案の骨格)から判例を眺め、両者を結び付ける形で判例を学習するようにしましょう。 ・マクリーン事件 ・よど号ハイジャ […]
令和5年予備試験向けの予備試験過去問ランキングを公開させて頂きます。 予備試験過去問をやる意味には、3つあります。 ①「自分と本試験の距離及び最新の出題傾向(難易・範囲・角度・形式)を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を書くために必要な勉強内容を把握する」 ②分野・論点単位での再度の出題可能性に備える(分野論点単位での書き方の習得も含む)、科目単位での書き方を身につける ③問題文から検討事項を抽出するコツを掴む(本試験特有の問題文の読み方に慣れる)、現場思考問題・分からない問題に対処するための読解・思考・書き方のコツを掴む、文章力を鍛 […]
令和5年司法試験向けの司法試験過去問ランキングを公開させて頂きます。 司法試験過去問をやる意味には、3つあります。 ①「自分と本試験の距離及び最新の出題傾向(難易・範囲・角度・形式)を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を書くために必要な勉強内容を把握する」 ②分野・論点単位での再度の出題可能性に備える(分野論点単位での書き方の習得も含む)、科目単位での書き方を身につける ③問題文から検討事項を抽出するコツを掴む(本試験特有の問題文の読み方に慣れる)、現場思考問題・分からない問題に対処するための読解・思考・書き方のコツを掴む、文章力を鍛 […]
こちらは令和4年予備試験論文式の解答速報ページでございます。 試験終了から10日ほど経ちましたので、解答速報を一般公開いたしました。 憲法 参考答案はこちら 行政法 参考答案はこちら 民法 参考答案はこちら 商法 参考答案はこちら 民事訴訟法 参考答案はこちら 刑法 参考答案はこちら 刑事訴訟法 参考答案はこちら 労働法 参考答案はこちら
加藤ゼミナール代表をしております、弁護士の加藤喬でございます。 いよいよ、明日から予備試験論文が始まります。 以下では、明日から予備試験論文を受験なさる皆様へ、私からメッセージを送らせて頂きたいと思います。 . ①自信をもって試験に臨む 自信がないと、問題文を読んだ際のファーストインプレッションを信じることができず、深読みしすぎてしまう危険があります。例えば、論点Aが問題になっているという心象を頂いたものの、この心象を信じることができず深読みしすぎた結果、問われていない論点Bを書いてしまうなどです。 自分を追い込むのは、試験前日までです。試験当日は、これまで予備試験合格に向かって勉強をしてきた […]
令和4年予備試験論文式に向けた無料直前期講義の動画・レジュメを全て公開いたしました。 こちらのページから視聴して頂けます。 https://kato-seminar.jp/r4yobichokuzenkougi/ 憲法~労働法の8科目について、1科目30分前後で、出題可能性の高い分野・論点について取り上げております。 皆様の合格にお役立ていただけますと幸いでございます。
司法試験でも予備試験でも一番大事なことは記憶です。 受験技術的なことは、問題文を解くために必要とされる知識を記憶してからの話です。 記憶では、記憶力ではなく、記憶の習慣化、自分に合った記憶法の選択、アウトプットから逆算して記憶の範囲・深さ・形をイメージすることが大事です。 それから、記憶するために教材を読み込む際には、読書のようにざっと読むのではなく、記憶するべき箇所(主としてマーク箇所)について、暗唱できるまで複数回読み込み、何度か暗唱できたら次に進むという方法で読み込み必要があります。この読み込みを教材の最初から最後までやって初めて”教材を1周した”といえます。この過程を何度も繰り返すこと […]
予備試験・司法試験合格を目指す皆様は、まずは基礎講義によって基礎的なインプットをします。 そこから、最終的には、アウトプットとして、予備試験過去問(司法試験受験生は司法試験過去問)で合格答案を書けるようになる必要があります。 もっとも、基礎的なインプットと本試験レベルのアウトプットの間には、距離があります。 この距離を埋めることで、基礎的なインプットから本試験レベルのアウトプットまで架橋するためにやるのが、短文事例問題集を使った基礎問題演習です。 加藤ゼミナールの基礎問題演習講座では、問題も答案も、加藤ゼミナール代表の加藤喬弁護士がいちから作成しております。 学習段階に適合した良質な短文事例問 […]
あと1か月半後、令和4年司法試験論文式と短答式が実施されます。 今週火曜日から、Twitterで、科目ごとの論文対策で大事なことについてtweetしております。 沢山の反響を頂きましたので、本ブログでも共有いたします。 憲法 ①違憲審査の基本的な枠組みを深く正確に理解記憶する ②特殊な違憲審査の枠組み(生存権など)についても最低限の知識は持っておく ③判例学説を①②の枠組みに結び付けて理解し、核心部分を一文で説明できるようにする ④何をどう論じるのかを問題文のヒントから判断 行政法 ①三大頻出分野である行政裁量・処分性・原告適格について、主として過去問演習を通じて、処理手順や講学上の判断枠組み […]
司法試験・予備試験合格を目指す上で大事なことの1つとして、試験対策として割り切る姿勢・器用さを挙げることができます。 私自身、受験生時代に経験したことですが、勉強がある程度進むと、予備校テキストに書いてある記述では満足できなくなり、基本書、調査官解説、学者論文、受験雑誌などに目を通して学問的に正確な知識を探究してしまいがちです。 しかし、受験生の皆さんが身につけるべき知識は、学問的に正確といえるレベルの知識ではなく、試験的に許容されるレベルでの正確な知識です。 受験生の皆さんは、司法試験なら8科目、予備試験なら10科目満遍なく勉強するオールラウンダーなのですから、各科目につき学問的に正確といえ […]

法律コラムのカテゴリ
記事のカテゴリ
- 勉強のやり方(30)
- 論文
- 短答
- 司法試験過去問
- 予備試験過去問
- 司法試験・予備試験講座(加藤ゼミナール)(50)
- 予備校の講座・答練・模試(3)
- 最新重要判例の解説(6)
- ブログの管理・運営、目的、機能等(2)
- 司法試験・予備試験の実施等(53)
- その他(29)
質問コーナーのカテゴリ
- 勉強のやり方(46)
- 論文
- 短答
- 司法試験過去問
- 予備試験過去問
- 旧司法試験過去問
- 司法試験・予備試験対策講座(204)
- 選択科目対策講座(労働法、経済法)(25)
- 司法試験、予備試験、法科大学院入試(6)
- その他(6)
- 予備校の講座・答練・模試(12)
- 利用上のルール等(1)
講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)
加藤ゼミナール代表取締役弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年 新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
答案を書くための 行政法集中演習」
(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
25年」行政法(法学書院)