質問コーナー「
短答全般 」
21件の質問
お返事遅くなりました。 去年で法律科目169点+一般教養科目33点であれば、短答に専念するなら1か月前、短答5~7割・論文3~5割の比率なら1か月前から短答対策を開始すれば十分間に合うと思います。 それだけ点数が取れているということは、解法も短答知識も定着していると思います。 私も短答が得意な方で、合格年度には短答に専念した期間はなく、3月から模試(4月上旬)と本試験(5月中旬)に向けて六法等の読込みをスタートし、トータルで2週間分くらいしか使っていないと記憶しています(短答の成績は8000人中600位くらいでした。)。 短答に集中している期間はどうしても論文の感覚が薄れていくものですから、最 […]
2020年度版の短答過去問集であれば、未反映の法改正は、①民法における所有者不明不動産等に関する改正(2023年4月施行)、②刑法における侮辱罪厳罰化(2022年7月7日施行)くらいであり、未反映の判例のごく僅かです。そのため、短答過去問集を新しくすることに伴うメリットは、デメリットに比べて遥かに少ないです。しかも、新しい短答過去問集への移行が間に合ったとしても、論文対策が間に合わなくなる可能性もあります。加えて、未反映の法改正等については個別に確認し、2020年度版の短答過去問集に追加すれば足ります。 したがって、新しい短答過去問集に移行するべきではないと考えます。2020年度版の短答過去問 […]
司法試験過去問はサンプル問題も含めると平成30年度分までで14年分もあり、司法試験の短答合格の水準も踏まえると、これだけあれば合格水準を超えるには十分な問題量です。 後は、直近の問題の難易などを確認するために令和4年度分を一通り解いてみることで足ります。 130点付近を目指すなら、LECの体系別過去問集(H30年度分まで掲載)でも問題はないと思います。
まずは、今の実力で令和4年司法試験過去問を解いてみましょう。今年の合格ラインは96点/175点で、おそらく質問者様が受験する令和6年には合格ラインがプラス10点近く上がっていると思います(来年から在学中受験により母集団の質と量が上がるため)。合格ラインからどれくらい距離があるのかを踏まえて、必要とされる勉強の量と開始時期を考えるのがいいと思います。 70点、80点というレベルであれば、短答対策が全然できていないレベルなので、来年の夏休みを丸々使って短答過去問を1周しておいた方がいいと思います。あとは、法科大学院の勉強と論文対策を中心にやりながら、短答の復習も適宜やるという感じです。 なお、法科 […]
私は、肢別本ではなく過去問集のほうがいいと思います。 過去問集では、①問題ごとの難易と、②その問題を解くために本当に必要とされる知識の範囲・深さが分かるとともに、③消去法による解答のコツ(民事系3科目)も習得できます。 ②について補足すると、民事系の組み合わせ問題(正しい又は誤っている選択肢の組み合わせを選ばせる問題)では、選択肢5つの中に難しい選択肢が含まれていても、基本的な知識が問われている他の選択肢の正誤を判断できれば、正しい又は誤っている選択肢の組み合わせを選べるということが少なくありません。こうしたことを経験することで、そこまで細かい知識を身につけなくても正解を導けることが分かるので […]
令和5年司法試験から、法科大学院最終学年在学生のうち一定要件を満たした者による司法試験受験が可能になるため、令和3年・4年よりも受験者数が増えます。 令和5年司法試験会場の公募についてという資料において各試験会場の収容人数の合計が4630人程度となっていることからも、令和3年・4年よりも受験者数が増えることが想定されます。 表面的な受験者数増加に加えて、既修1年目まで本気で予備試験合格を目指していたが最終合格できなかったという既修2年目の大部分が司法試験を受験してくるので、受験生全体のレベルも上がります。 もっとも、合格難易度としては、1番競争が激しかった平成21年~24年、2年番目に競争が激 […]
短答対策講座には、①インプット講座と②アウトプット講座があります。 2022年開講の入門基礎講座では、メインテキストは短答知識もある程度反映します。その上で、インプット講義の導入編・入門編では、論文レベルの知識に重点を置いた説明をし、短答固有の細かい知識については、入門基礎講座の最終段階でメインテキストを使って説明いたします。これが、①インプット講座です。 ②アウトプット講座では、科目ごとに数十問、科目ごとの「解法」と「勉強法」を習得する上で重要な問題を選別した上で、私が「解法」と「勉強法」に重点を置いた解説をいたします。2020年11月にリリースされた「令和2年司法試験短答過去問完全解説講義 […]
予備試験対策パックをご購入いただき、誠にありがとうございます。 まず、短答と論文の一元化教材の区別についてですが、総まくり講座では、刑事訴訟法を除き、総まくりテキストを使って講義を視聴した後に総まくり論証集を使った論文用のインプットを完成させることを想定しています(刑事訴訟法では、答案例や図解が多いテキストを使った方がいいと思います。これらが頭に入っているのであれば、論証集でOKです)。 次に、短答の教材ですが、総まくりテキストのうち、憲法・民法・刑法については、短答対策にも対応しているので、短答対策としては総まくりテキストを使って頂くことを強く奨励いたします。判例六法だと法体系を意識しながら […]
かつては、短答過去問集や肢別問題集で全問題を何度も何度も繰り返すという勉強法が主流でした。しかし、1年ごとに過去問が増えていきますから、どこかのタイミングで短答過去問を全て潰すことは不可能になりますし、その必要性が低くなります(出題知識が共通する問題が増えるため)。 私は、繰り返し解く短答過去問を2分の1から3分の2くらいまで絞った方がいいと思います。その際には、①正答率だけでなく、②出題範囲の重なりも考慮しましょう。①だけだと、特定の分野・条文・論点が手薄になってしまうおそれがあるからです。 ①正答率については70~80%を基準とし、②重要度の高い分野・条文・論点(例えば、刑法の因果関係)以 […]
令和3年予備試験短答式の受験、お疲れ様でした。 総まくり講座2021では、憲法・民法・刑法の3科目については、論文試験のみならず短答試験にも対応しております。総まくりテキストの知識と読解思考だけで、9割は取れます。もっとも、総まくりテキストで得た知識の使い方に慣れたり、読解思考重視の問題で必要とされる読解思考のコツを身に付けるために、ある程度は、短答過去問をやる必要があります。 これに対し、行政法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法の4科目については、短答試験には対応しておらず、論文試験で必要とされる知識だけをテキストに集約しております。 というのも、下4法(特に、商法及び刑事訴訟法)については、論 […]
かつては、短答過去問集や肢別問題集で全問題を何度も何度も繰り返すという勉強法が主流でした。 しかし、1年ごとに過去問が増えていきますから、どこかのタイミングで短答過去問を全て潰すことは不可能になりますし、その必要性が低くなります(出題知識が共通する問題が増えるため)。 私は、繰り返し解く短答過去問を2分の1から3分の2くらいまで絞った方がいいと思います。その際には、①正答率だけでなく、②出題範囲の重なりも考慮しましょう。①だけだと、特定の分野・条文・論点が手薄になってしまうおそれがあるからです。 ①正答率については70~80%を基準とし、②重要度の高い分野・条文・論点(例えば、刑法の因果関係) […]
司法試験の短答試験では、6割(105点/175点)取れば合格できます。そして、憲法及び刑法では、論文知識、論文的思考及び思考・読解のコツだけで解ける問題が6~7割あり、短答固有の細かい知識を使って解く問題は3~4割ほどです。なので、憲法及び刑法の短答対策としては、過去問を通じて思考・読解のコツを掴むことと、総まくりテキストでBランクも含めて論文知識を確認することが重要であり、細かい知識を確認するための勉強はおまけみたいものです。 短答対策としてBランクまで確認する際には、論文対策のように丁寧に読み込む必要はありません。短答で使う知識の大部分は、論文で使う知識と異なり、能動的に使用できる状態にま […]
短答過去問パーフェクトは、年々、ボリュームが増えているため、全問題を正解できるようになるのは無理だと思います。全問正解を目指すと、1問当たりの復習が雑になるため、正答率の高い問題すら解けないことになりかねません。正答率50~60%以上の問題に限定しましょう。 復習のやり方は、科目によって異なります。憲法、民法及び刑法の短答では、論文知識及び論文的思考を使う問題が多いため、復習時にインプット教材に戻ることをお薦めいたします。短答固有の細かい知識を問う問題以外は、インプット教材に載っている知識及び論文的思考で解けるようなったほうが、学習の負担が軽減されますし、正答率が安定します。 これに対し、行政 […]
短答試験固有の知識は、記憶しても忘却しやすいため、短答試験の2カ月前くらいから一気に詰め込むのが理想的です。予備試験では、短答の法律科目が7科目もあるため、詰め込みの期間としては2カ月くらいあったほうが無難であると考えます。 2月~3月前半は、3月中旬から5月の本試験までの2カ月間、一気に短答知識の詰め込みをできるようにする準備をするために使うのが良いと思います。2月~3月前半の間に短答過去問を1周しておけば、短答の勘が戻るとともに、短答過去問の回し方にも慣れるため、3月中旬から、短答知識の詰め込みをスムーズに進めることができると思います。 参考にして頂けますと幸いです。
私は、短答過去問は1周しかしておらず、1周する際に出題された知識を六法等(憲法は伊藤塾シケタイ・判例百選、民法は伊藤塾の情報シート)に反映することにより、六法等を参照すれば短答過去問で出題された知識を確認できるようにしていました。例えば、条文知識については六法の該当箇所にマークをし、六法等に載っていない細かい判例等については六法等の該当箇所にメモしていました。そして、短答対策としてのインプットでは、過去問を回すのではなく、過去問の情報が反映された六法等を何度も読み返しました。以上のことを前提として、2月から5月の本試験までの間における短答対策の進め方についてお答えいたします。 短答試験で使う知 […]
繰り返し解く短答過去問を1/2まで絞る際には、①正答率だけでなく、②出題範囲の重なりも考慮しましょう。①だけだと、特定の分野・条文・論点が手薄になってしまうおそれがあるからです。 ①正答率については70~80%を基準とし、②重要度の高い分野・条文・論点(例えば、刑法の因果関係)以外については同じことが問われている問題はやらない(あるいは、後回しにする)という方法により、正当率の高い問題で正解することができる分野・条文・論点の幅を広げましょう。
1.条文の素読の重要度と方法は、「科目」と「短答対策か論文対策か」の2点により異なります。 憲法では、論文対策として条文を素読する必要はありません。演習書・インプット教材を回す過程で出てきた条文を確認すれば足ります。短答対策としては、統治分野については、素読しておく必要性が高いです。 民法では、論文対策として条文を素読する必要性はさほど高くありません。論文で使う条文のほぼ全ては、演習書・インプット教材に記載されているはずですから、演習書・インプット教材を回す過程で出てきた条文を確認すれば足ります。短答対策としては、条文を素読する必要性が高いです。 刑法では、論文対策として条文を素読する必要性は […]
秒速・総まくり2021及び令和2年司法試験短答過去問完全解説講義を受講して頂きありがとうございます。 私は、既に短答過去問を1周以上しているのであれば、「①2月までは論文対策に集中する、②2月から論文対策と短答対策を並行する、③2月までも科目ごとの解法に慣れるために1日何問/1週何問ペースで短答過去問をやる」という学習スケジュールが理想的だと考えています。なお、③は、本来、解法を身につけるためのものであり、知識を身につけるためのものではありません。短答知識のうち、短答固有の細かい知識は、一過性が高い、今から記憶しても忘却してしまうからです。 もっとも、論文的解法(憲法・刑法)、読解思考重視の解 […]
「これまで予備試験7回受験して、全て短答で落ちてい」ることと、「来年、短答に合格し、論文に挑戦できる・・」という姿勢から、おそらく、まずは短答試験に合格してダメもとで論文に挑戦し、その翌年以降に論文合格を本気で目指す、という計画だと思います。社会人受験生であり、勉強時間を確保することが難しいため、こうした勉強計画になることも、理解できます。 しかし、この勉強計画に基づく普段の勉強のやり方が、短答の実力の向上を止めてしまっていると思います。司法試験でも予備試験でも、論文試験と短答試験が区別されていますが、両者で求められていることは相当程度重なります。憲法・民法・刑法は、特に重なりが強いです。 お […]
まず、短答過去問を回す際に、選択肢の表現と正誤(○×)の対応関係を表面的に記憶しているだけになっていないか、確認してみましょう。仮にそうだとすると、初見の問題を解いている過程でも、暗記している「過去問の選択肢の表現及びその正誤」と「初見の問題の選択肢」を表面的(単純に)に比較するということをやってしまっている可能性が高いです。この勉強法と解法だと、確実に正誤を判断することができる問題の幅が非常に狭くなります。「過去問の選択肢の表現及びその正誤」ではなく、「選択肢の正誤の背後にある、法律知識と読解・思考のコツ」を身につけましょう。 次に、憲法・刑法については、論文知識とそれを前提とした読解・思考 […]

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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年 新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
答案を書くための 行政法集中演習」
(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
25年」行政法(法学書院)