加藤喬の法律コラム

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昭和44年12月18日最高裁判決は、「夫婦の一方が右のような日常の家事に関する代理権の範囲を越えて第三者と法律行為をした場合においては、その代理権の存在を基礎として広く一般的に民法110条所定の表見代理の成立を肯定することは、夫婦の財産的独立をそこなうおそれがあつて、相当でないから、夫婦の一方が他の一方に対しその他の何らかの代理権を授与していない以上、当該越権行為の相手方である第三者においてその行為が当該夫婦の日常の家事に関する法律行為の範囲内に属すると信ずるにつき正当の理由のあるときにかぎり、民法110条の趣旨を類推適用して、その第三者の保護をはかれば足りるものと解するのが相当である。」と判 […]

2023年05月12日

総まくり講座2021では、中上級者向けに作成した総まくりテキストを使って授業を行っていましたが、総まくり講座2023では、入門講座でも使用している新しい基礎応用完成テキスト(総まくりテキストを入門講座にも対応した内容に作り直したもの)を使って授業を行っています。そのため、総まくり講座2023では、中上級者向けレベルのことに加えて、より基礎的なことまでテキストと講義に反映されております。なお、論点や処理手順について大きな変更はありません(例えば、見解の変更など、ある論点の理解そのものを変更した部分はほとんどありません。)。 また、授業のスタイルが変わり、常に画面上にテキストの該当箇所が表示されて […]

2023年05月11日

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例えば、短答120点で論文の成績を含む総合評価ではぎりぎり不合格だったが、短答が130~140点だったらぎりぎり最終合格できていたという場合に、勉強量と点数と相関しやすそうな短答で140点付近を目指して短答に重点を置いた勉強をしようとしてしまいがちです。 しかし、最終合格の確実性を高めるためには、論文の実力を底上げすることに重点を置くべきです。 理由は主に3つあります。 ①来年は法科大学院最終学年で司法試験を受験する受験生が出てくることにより、母集団の数と質が上がるため、合格ラインが高くなります。したがって、今年の合格ラインを前提として、それをちょっと超える水準を目指して勉強をしても、合格ライ […]

9月から司法試験対策を本格始動する方を念頭に置いて、令和5年司法試験合格に向けた理想的な学習スケジュールについて説明させて頂きます。 その前提として、司法試験合格を目指すうえで大事なこと、基本7科目の基礎固めの完成度の確認、加藤ゼミナールの司法試験講座についても取り上げます。これら3つでお話ししたことを踏まえて、学習スケジュールについて詳細に説明いたします。 【目次】 第1. 司法試験合格を目指すうえで大事なこと 第2. 基本7科目の基礎固めの完成度の確認 第3. 基本7科目の司法試験講座の紹介 第4. 令和5年司法試験合格に向けた学習スケジュール 第5. 無料体験講義、司法試験出題分析&講座 […]

  1. 令和4年司法試験の合否発表を受けて 9月6日16時に令和4年司法試験の合格発表がありました。 受験された方は本当にお疲れ様でした。 令和4年司法試験論文式を受験された方々に、加藤ゼミナール代表の加藤よりお伝えしたいことがございます。   2. 令和4年司法試験に合格された方々へ (1) はじめに 加藤ゼミナール代表の加藤喬でございます。 令和4年司法試験合格、本当におめでとうございます。 ここに来るまで、本当に長い道のりだったと思います。 司法試験や予備試験を複数回受験して最終合格を果たされた方は、何度も悔しい思いや不安な思いを経験してきたと思います。 中には、自 […]

基礎問題演習講座(講義)の受講者様に、基礎問題演習テキストの問題文をPDF形式でも提供させて頂くこととなりました。 多くの受講者様から、マーク・メモ書きなどがないまっさらな問題文を使って2周目以降の問題演習をするために問題文だけを別途提供してほしい旨の要望を頂きましたので、受講者様の便宜のために対応させて頂くことになった次第でございます。 基礎問題演習講座(講義)の各科目の受講画面に問題文のPDFデータを公開しておりますので、受講者様はご確認くださいませ。 基礎問題演習テキストの問題文のPDFデータを閲覧・ダウンロードできるのは、以下の講座・プランの受講者様となります。 予備試験合格パック 司 […]

司法試験過去問の出題分析の着眼点はいくつもあるのですが、今回は、出題頻度の高い判例・論点を整理してみました。 以下の判例・論点は司法試験過去問で4回以上出題されています。 ・絶対的特信情況(刑訴) 8回 ・特別利害関係株主(会社) 7回 ・共謀共同正犯(刑法) 7回 ・裁量基準が絡まない判断過程審査(行政) 6回 ・刑法上の因果関係(刑法) 6回 ・裁量基準から逸脱した裁量権行使(行政) 5回 ・取締役の監視義務違反(会社) 5回 ・共同正犯者間の抽象的事実の錯誤(刑法) 5回 ・薬事法事件(憲法) 4回 ・明確性の原則(憲法) 4回 ・後続行為との連動性に着目した処分性判断(行政)4回 ・信 […]

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憲法の論文対策における超重要判例25選 以下の判例には、ピンポイントに論点単位で出題される可能性が高い判例だけでなく、違憲審査の枠組みの理解を深める上で重要な判例も含まれています。 憲法では、答案の書き方、問題文の読み方、判例学説以前の教科書知識など、判例よりも大事なことがいくつもありますが、少なくとも以下の判例については自分なりに論点ごとに簡潔に判例のポイントを説明できるようにしておきましょう。 憲法でも、行政法と同様、判例を判例から見るのではなく、人権ごとの違憲審査の枠組み(答案の骨格)から判例を眺め、両者を結び付ける形で判例を学習するようにしましょう。 ・マクリーン事件 ・よど号ハイジャ […]

加藤ゼミナールの販売講座の無料体験講義を公開しております。 各講座のバナーをクリックして頂くと、会員様限定の無料体験講義ページに移動して、ある程度まとまりのある数のサンプル講義を視聴して頂けます。 加藤ゼミナールの司法試験・予備試験対策講座の受講を検討なさっている方は、是非ご覧下さいませ。   担当講師 加藤喬  ‐  Takashi  Kato  ‐ 加藤ゼミナール代表取締役社長 弁護士(第二東京弁護士会所属) 青山学院大学法学部卒業 慶應義塾大学法科大学院修了 慶應義塾大学法科大学院を修了し、労働法1位(受験者2466人)・総合39位(受験者8015人)で司法試験に合格(2 […]

令和5年予備試験向けの予備試験過去問ランキングを公開させて頂きます。 予備試験過去問をやる意味には、3つあります。 ①「自分と本試験の距離及び最新の出題傾向(難易・範囲・角度・形式)を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を書くために必要な勉強内容を把握する」 ②分野・論点単位での再度の出題可能性に備える(分野論点単位での書き方の習得も含む)、科目単位での書き方を身につける ③問題文から検討事項を抽出するコツを掴む(本試験特有の問題文の読み方に慣れる)、現場思考問題・分からない問題に対処するための読解・思考・書き方のコツを掴む、文章力を鍛 […]

令和5年司法試験向けの司法試験過去問ランキングを公開させて頂きます。 司法試験過去問をやる意味には、3つあります。 ①「自分と本試験の距離及び最新の出題傾向(難易・範囲・角度・形式)を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を把握する」 ⇒ 「自分が目指すべき理想の答案像を書くために必要な勉強内容を把握する」 ②分野・論点単位での再度の出題可能性に備える(分野論点単位での書き方の習得も含む)、科目単位での書き方を身につける ③問題文から検討事項を抽出するコツを掴む(本試験特有の問題文の読み方に慣れる)、現場思考問題・分からない問題に対処するための読解・思考・書き方のコツを掴む、文章力を鍛 […]

こちらは令和4年予備試験論文式の解答速報ページでございます。 試験終了から10日ほど経ちましたので、解答速報を一般公開いたしました。   憲法 参考答案はこちら   行政法 参考答案はこちら   民法 参考答案はこちら   商法 参考答案はこちら   民事訴訟法 参考答案はこちら   刑法 参考答案はこちら   刑事訴訟法 参考答案はこちら   労働法 参考答案はこちら

加藤ゼミナール代表をしております、弁護士の加藤喬でございます。 いよいよ、明日から予備試験論文が始まります。 以下では、明日から予備試験論文を受験なさる皆様へ、私からメッセージを送らせて頂きたいと思います。 . ①自信をもって試験に臨む 自信がないと、問題文を読んだ際のファーストインプレッションを信じることができず、深読みしすぎてしまう危険があります。例えば、論点Aが問題になっているという心象を頂いたものの、この心象を信じることができず深読みしすぎた結果、問われていない論点Bを書いてしまうなどです。 自分を追い込むのは、試験前日までです。試験当日は、これまで予備試験合格に向かって勉強をしてきた […]

令和4年予備試験論文式に向けた無料直前期講義の動画・レジュメを全て公開いたしました。 こちらのページから視聴して頂けます。 https://kato-seminar.jp/r4yobichokuzenkougi/ 憲法~労働法の8科目について、1科目30分前後で、出題可能性の高い分野・論点について取り上げております。 皆様の合格にお役立ていただけますと幸いでございます。

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ブログで質問コーナーで「労働法重要問題100選の問題のうち令和4年予備試験で出題される可能性の高いもの」についてご質問を頂きましたので、こちらで回答を共有させて頂きます。 労働法に限らず、選択科目全般について言えることですが、予備試験での一発目の出題では、「司法試験過去問で出題された論点のうち、出題頻度が高く、かつ、難易度の高くないもの」が出題される可能性が高いです。 以上の観点から、労働法重要問題100選の問題のうち令和4年予備試験で出題される可能性の高いものは次の問題であると考えます。 (労働法保護法) 第5問、第6問、第18問 第34問、第41問、第54問 (労働組合法) 第75問、第7 […]

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司法試験でも予備試験でも一番大事なことは記憶です。 受験技術的なことは、問題文を解くために必要とされる知識を記憶してからの話です。 記憶では、記憶力ではなく、記憶の習慣化、自分に合った記憶法の選択、アウトプットから逆算して記憶の範囲・深さ・形をイメージすることが大事です。 それから、記憶するために教材を読み込む際には、読書のようにざっと読むのではなく、記憶するべき箇所(主としてマーク箇所)について、暗唱できるまで複数回読み込み、何度か暗唱できたら次に進むという方法で読み込み必要があります。この読み込みを教材の最初から最後までやって初めて”教材を1周した”といえます。この過程を何度も繰り返すこと […]

基礎応用完成テキストのサンプルテキスト、基礎応用完成テキストを使った新総まくり講義のサンプル講義、基礎問題演習テキストをベースにした新総まくり論証集を公開いたしました。 基礎応用完成テキストの巻末には詳細な事項索引もありますので、調べたい情報に瞬時にアクセスできます。 . 基礎応用完成テキスト憲法 . 基礎問題演習テキスト憲法 . 総まくり論証集憲法 . 基礎応用完成テキスト民法 . 基礎問題演習テキスト民法 . 総まくり論証集民法 . 新総まくり講義‐受講と復習の仕方 サンプルレジュメ 本動画では、全科目に共通することとして、新総まくり講義の受講の仕方・復習の仕方について丁寧に説明しておりま […]

予備試験・司法試験合格を目指す皆様は、まずは基礎講義によって基礎的なインプットをします。 そこから、最終的には、アウトプットとして、予備試験過去問(司法試験受験生は司法試験過去問)で合格答案を書けるようになる必要があります。 もっとも、基礎的なインプットと本試験レベルのアウトプットの間には、距離があります。 この距離を埋めることで、基礎的なインプットから本試験レベルのアウトプットまで架橋するためにやるのが、短文事例問題集を使った基礎問題演習です。 加藤ゼミナールの基礎問題演習講座では、問題も答案も、加藤ゼミナール代表の加藤喬弁護士がいちから作成しております。 学習段階に適合した良質な短文事例問 […]

こちらのページでは、加藤ゼミナールの販売講座の教材について紹介しております。 予備校講座を探している方には、是非、最後までお読みいただきたいと思います。 圧倒的な品質の高さを誇る加藤ゼミナールの教材が、皆様の予備試験合格、司法試験合格を全面的にサポートいたします。   【目次】 1. 全ての教材を無償でお届けいたします 2. 選べる教材のタイプ 3. 基本書・判例集・市販演習書は一切不要 4. 教材の圧倒的な品質の高さ 5. 販売講座のサンプル教材一覧 6. 加藤ゼミナールの販売講座一覧   1. 全ての教材を無償でお届けいたします 加藤ゼミナールの販売講座では、教材を26 […]

短文事例問題演習の決定版ともいえる「基本7科目の基礎問題演習講座」(税込150,000円)の販売を開始いたしました(授業は、私が担当いたします)。 講座詳細ページはこちらでございます。 基礎問題演習講座は、基本7科目の短文事例問題講座でございます。 1問10~20行程度、1問1分野で捻りのきいていないシンプルな短文事例問題集を使い、予備試験過去問・司法試験過去問という本試験レベルの問題に入る前にアウトプット面での基礎固めを完成させることを主たる目的とした講座です。 1科目当たりの問題数は、憲法32問、民法66問、刑法70問、商法64問、民事訴訟法96問、刑事訴訟法68問、行政法46問です。合計 […]

令和4年司法試験短答式に向けて 令和4年司法試験論文式、本当にお疲れさまでした。 これからは、時間との戦いです。 前回と同じことをお話しすることになりますが、直前期における短答試験対策の肝は、時間の使い方です。 直前期における短答対策の肝は、時間の使い方です。 短答知識の相当部分を占める枝・葉の知識については、その一過性の高さゆえに、1週間前に記憶したのに現時点では忘却してしまっているということが起こりやすいです。中長期的に記憶を持続するのが難しいです。 そのため、これから各科目の短答試験までの間に、効率的に時間を使って広範囲にわたる総復習をすることで枝・葉の知識をどれだけ多く詰め込むことがで […]

令和4年司法試験民事系論文を終えて 民事系論文、本当にお疲れ様でした。 これで、司法試験の約3分の2を終えたことになります。 残すは、刑事系論文と短答3科目です。 民事系は、選択科目や公法系に比べて解答筋が不明瞭であることが多いので、初日以上に、自分の出来不出来が気になるかもしれません。 しかし、ここで過去を振り返ってはいけません。Twitterや5ちゃんねるに振り回られてもいけません。過去を振り返ることのないよう、自分をしっかりと律する必要があります。 こうしたことが、今、皆さんに問われています。 私から皆さんにお伝えしたいことが、3つございます。 . 刑法論文における重要事項 ①設問ごとの […]

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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)

加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年  新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立

執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
 答案を書くための 行政法集中演習」
 (法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
 25年」行政法(法学書院)

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