加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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短答過去問集を新しくすることの適否

いつもお世話になっております。加藤ゼミナールを受講している者です。
短答過去問題集の買い替えについてご相談です。
現在、法科大学院2年生で、今年の7月の在学中に司法試験を受験する予定です。短答試験対策に、学部の際の予備試験対策として購入したWセミナーの2020年度版の過去問題集を使用して勉強しています。しかし、ふと改正関係が気になりこのまま2020年度版を使い続けることが不安になりました。そこで、このまま2020年度版の過去問題集を使い続けてよいのかどうかについて、加藤先生の考えをお聞きしたいです。
なお、2020年度版での演習で間違えた問題にチェック等を入れるなどしているので、新しい過去問題集の移行はすんなりと行えると思います。
質問が長くなり申し訳ございません。何卒よろしくお願いいたします。

2020年度版の短答過去問集であれば、未反映の法改正は、①民法における所有者不明不動産等に関する改正(2023年4月施行)、②刑法における侮辱罪厳罰化(2022年7月7日施行)くらいであり、未反映の判例のごく僅かです。そのため、短答過去問集を新しくすることに伴うメリットは、デメリットに比べて遥かに少ないです。しかも、新しい短答過去問集への移行が間に合ったとしても、論文対策が間に合わなくなる可能性もあります。加えて、未反映の法改正等については個別に確認し、2020年度版の短答過去問集に追加すれば足ります。

したがって、新しい短答過去問集に移行するべきではないと考えます。2020年度版の短答過去問集を使い続けましょう。

参考にして頂けますと幸いでございます。

2023年03月03日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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