加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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令和5年司法試験では、受験者数増加により合格難易度が上がるのか

令和5年の司法試験の受験を予定している法科大学院生(4月より既修2年目)です。
令和5年司法試験から、法科大学院最終学年在学中の司法試験受験が可能になるため、倍率が高くなり、不利になるのではないかと心配しております。倍率が高くなることに関してどのように考え、学習を進めるべきなのでしょうか。
先生のご見解をお伺いしたいです。

令和5年司法試験から、法科大学院最終学年在学生のうち一定要件を満たした者による司法試験受験が可能になるため、令和3年・4年よりも受験者数が増えます。

令和5年司法試験会場の公募についてという資料において各試験会場の収容人数の合計が4630人程度となっていることからも、令和3年・4年よりも受験者数が増えることが想定されます。

表面的な受験者数増加に加えて、既修1年目まで本気で予備試験合格を目指していたが最終合格できなかったという既修2年目の大部分が司法試験を受験してくるので、受験生全体のレベルも上がります。

もっとも、合格難易度としては、1番競争が激しかった平成21年~24年、2年番目に競争が激しかった平成25年~27年よりも低いです。平成30年~令和2年の司法試験と同じくらいかなと思います。

合格難易度な一気に上がるわけではありませんから、変に焦らないで、これまで通り、法科大学院の授業とは別に、司法試験対策としてのインプットとアウトプットもしっかりとやれば、ちゃんと一発合格できると考えます。

2022年04月02日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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