加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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短答対策では過去問集と肢別本どちらを使用するべきか

短答対策は過去問集ではなく肢別本を使用してもよろしいでしょうか?

私は、肢別本ではなく過去問集のほうがいいと思います。

過去問集では、①問題ごとの難易と、②その問題を解くために本当に必要とされる知識の範囲・深さが分かるとともに、③消去法による解答のコツ(民事系3科目)も習得できます。

②について補足すると、民事系の組み合わせ問題(正しい又は誤っている選択肢の組み合わせを選ばせる問題)では、選択肢5つの中に難しい選択肢が含まれていても、基本的な知識が問われている他の選択肢の正誤を判断できれば、正しい又は誤っている選択肢の組み合わせを選べるということが少なくありません。こうしたことを経験することで、そこまで細かい知識を身につけなくても正解を導けることが分かるので、問題を解くために必要とされるインプットの範囲を正しく認識することができ、インプットの範囲を必要最小限度に絞り込めるようになります。

一方で、肢別本では、①、②及び③のいずれについても、習得できません。

以上より、過去問集を使うのが望ましいと考えます。

2022年05月13日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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