加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

司法試験・予備試験論文の対策で大事なこと

あと1か月半後、令和4年司法試験論文式と短答式が実施されます。

今週火曜日から、Twitterで、科目ごとの論文対策で大事なことについてtweetしております。

沢山の反響を頂きましたので、本ブログでも共有いたします。

憲法

①違憲審査の基本的な枠組みを深く正確に理解記憶する

②特殊な違憲審査の枠組み(生存権など)についても最低限の知識は持っておく

③判例学説を①②の枠組みに結び付けて理解し、核心部分を一文で説明できるようにする

④何をどう論じるのかを問題文のヒントから判断

行政法

①三大頻出分野である行政裁量・処分性・原告適格について、主として過去問演習を通じて、処理手順や講学上の判断枠組みを使いこなせるようにする

②原則として、処理手順や判断枠組みに結び付けながら判例を勉強し、判例をこれらの下位基準的なものとして整理する

民法

①出題範囲が広いから、浅く広い勉強によりそこそこの水準で対応できる範囲を広げることを優先する

②反論の当否が問われている問題でも、請求の根拠によって反論以降の要件も変わるから、請求から考える

③判例の射程・応用、現場思考問題の論じ方はパターン化できる

商法

①論点と同じかそれ以上に条文知識と条文操作技術も必要

②Aランク条文論点でも落としやすいからなるべく法律関係図を書いて事案のポイントを一目で把握できるようにする

③決議取消しの訴えでは必ず3号取消事由を確認

④最後までバランスよく書くだけで相対的に浮く

民事訴訟法

①インプットでも試験本番でも、理論体系をしっかりと意識する

②会話文で指示される論述の観点&立論の方向性に従って論じる

③弁論主義をはじめとする基本概念に関する一般論は、その後の具体的検討で使う限りで論じる

④マイナー分野も最低限勉強しておく

刑法

①論点を条文&理論体系に結び付ける

②学説対立問題では、ⅰ自説の規範・理由、ⅱ反対説の規範、ⅲ学説対立が顕在化する典型事例、ⅳ学説の組み合わせの4点は必須(詳細は、こちらの記事をご覧ください)

③三者間形式では、小問及び自説で項目分けをする構成と、自説を展開する途中で小問に言及する構成がある(詳細は、こちらの記事をご覧ください)

刑事訴訟法

①当てはめでは、事実の摘示と評価を区別するとともに、個々の事実に対する評価に加えて事実群に対する評価も書くのがベストです

②限界事例では、結論自体ではなく結論を導く過程の説得力が大事です

③捜査の必要性では、当該捜査の具体的目的を意識して論じます

④伝聞をはじめとして推認過程の説明が大事です

労働法

①判例(裁判例を含む)の規範の記憶が最優先

②原則加点方式なので、判例の規範を知らなくても、当てはめから逆算して規範を書く

③近年は第2問で現場思考問題が出題される傾向にあるが、問題文のヒントから当てはめをイメージして規範を定立するという方法で対処可

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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