加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

リアル解答企画 準備6~9日目(8月16日~18日)

8月115日:6日目 憲法の論文対策

まず初めに、憲法の過去問答案にざっと目を通しました。

インプットよりも、答案の書き方に関する勘を取り戻すことに重点を置きました。


次に、総まくり憲法テキストに入り、第1部をしっかりと読み込んだ後に、第2部以降をざっと確認しました。

重視したのは、第1部の内容、違憲審査の枠組みレベルのこと(第1部と部分的に重複します)、人権の定義・保障内容・保障趣旨、超重要判例(Aランクのごく一部)です。

また、論文対策と並行して、短答試験で出そうなところもざっと確認しました。


最後に、21時から、令和1年司法試験憲法の問題を解きました。

問題文・構成用紙・答案はこちら

3年連続で表現の自由が出る可能性は低いのですが、違憲審査の基本的な枠組み、問題文の読み方・使い方、及び法律意見書における答案の書き方といった基礎的なことを訓練するためには、令和1年司法試験が一番いいと思います。

時間配分は以下の通りです。
読む 16分
構成 18分
作成 76分
合計 110分

今回は、思考力・文書力・対応力も鍛えるために、敢えて模範答案と異なる構成で書いている箇所もあります。

とにかく、手書きでの答案作成に慣れる必要があります。

今回は、文字や文章がだいぶ崩れてしまいました。

答案を書いていて気持ち悪かったです。

文字と文章という点では、これまでの6通の中で最も納得のいかない答案です。

問題や日によって答案の水準が変動するのであれば、最も低いところが自分の真の実力であると思っています。

残り3日間で改善していきます。

 

8月16日:7日目 行政法の論文対策

まず初めに、行政法の過去問答案にざっと目を通しました。

分野・論点ごとの答案の書き方に関するルールに重点を置きました。


次に、総まくり行政法テキストに入り、Aランクに重点を置きながら、出題されそうな箇所を確認しました。

行政裁量、処分性及び原告適格では、講学上の判断枠組みに重点を置き、個々の判例は重要度の高いもの(Aランクの一部)に限って確認しました。


最後に、平成30年司法試験行政法の問題を解きました。

問題文・構成用紙・答案はこちら

設問の反映 5分
問題文・会議録を読む 21分
構成   14分
答案作成 70分
合計 110分

私は、設問の指示を外さないために、行政法では、初めに設問に目を通して、重要な指示を構成用紙に反映していました。今回は、これに5分かけています。

問題文・会議録を読む際にも、重要な指示・誘導が出てきたら、その都度、構成用紙に反映します。

これにより、構成用紙に重要な指示・誘導を反映し忘れるという事態を避けることができるとともに、会議録まで読み終えた段階で答案構成の骨組みが出来上がっているという状態になります。

あとは、個別法に目を通したり、問題文・会議録を読み直すなどして、答案構成の骨組みに肉付けをしていくというイメージです。

構成用紙の1枚目が「設問の反映 5分」と「問題文・会議録を読む 21分」を終えた段階のもので、構成用紙の2枚目が「構成 14分」まで終えた段階のものです。

問題の年度についてですが、再度の出題可能性に備えることを重視するのであれば、平成19年、20年、21年、24年、27年あたりから選択することになりますが、今は手書きでの文章作成に慣れることを最優先に考える必要があるので、最も書き難いと考える平成30年を選択しました。

案の定、かなり書き難く、納得のいかない答案になってしまいました。

公法系は、今のままだと、手書きでの文章作成能力という法律知識以前のところで躓いてしまう可能性が高いです。

そこで、急遽、勉強計画を変更し、翌日に予定していた労働法の答案練習を令和1年憲法の答案練習に変更するとともに、翌々日にもう一度、平成30年行政法の答案練習をやることにしました。

公法系は、もう一回ずつ書かないとまずいと思いました。

他方で、労働法については、合格した時は模試以外では答案を書かないまま本試験に臨んでいるので、答案練習をしなくても大きな問題はないと思います(※あくまでも、私の場合に限った話です)。

 

8月17日:8日目 憲法の答案の書き直し+労働法のインプット

午前中に、令和1年司法試験憲法の答案を書きました。

問題文・構成用紙・答案はこちら

6日目(令和1年憲法)と7日目(平成30年行政法)には、思い通りの答案を書くことができなかったので、良い感覚で「リアル解答」に臨むために、令和1年司法試験憲法の答案を書き直しました。

問題文と構成の内容は頭に入っているので、1回目に使った問題文と構成用紙をそのまま使い、開始5分で構成用紙をざっと確認しながら構成内容を修正し、その後、74分で答案を作成しました。

所要時間は合計79分です。

今回は、そこそこ納得のいく答案を書くことができたので、良い感覚を持って「リアル解答」に臨むことができると思います。

受験生時代にもしていたことですが、公法系と刑事系については、お気に入りの過去問が1~2問ずつあり、全国模試と司法試験の直前期には、良い感覚で模試や試験に臨むことができるように、お気に入りの過去問で納得のいく答案を書くようにしていました。


答案練習後、労働法の過去問答案をざっと確認するとともに、労働法速修テキストのマーク個所について理論面に重点を置いて読み返しました。

労働法のインプットは、明日の後半と当日の試験開始前1時間くらいでがっつりやるので、今日は肩慣らし程度にしました(全体像を把握することに重点を置きました)。

労働法は、複数の要件・要素まで記憶するべき論点が多い分、記憶したことを忘却しやすいので、出来るだけ試験直前にインプットをした方が良いと思っています。

例えば、平成26年司法試験労働法第2問で出題された労働組合法上の労働者概念の要素なんかは、丸暗記の側面がかなり強いため、試験当日に最終確認をしておかないと正確に答案に書くことは難しいと思います。

なので、最終日である8月18日には、午前中に平成30年司法試験行政法の答案(2回目)を書き、それから憲法と行政法の最終確認をざっとやり、残り5~6時間くらいを全て労働法の最終確認に使うことにしました。

 

8月18日:9日目 行政法の答案の書き直し+公法系・労働法のインプット

午前中に、平成30年司法試験行政法の答案の書き直しをしました。

問題文・構成用紙・答案はこちら

昨日書いた令和1年司法試験憲法と同様、問題文と構成の内容は頭に入っているので、1回目に使った問題文と構成用紙をそのまま使い、開始3分で構成用紙をざっと確認しながら構成内容を修正し、その後、70分で答案を作成しました。

所要時間は合計73分です。

文字の形式や文章表現も含めて、前回よりは成長したと思います。

これだけ書き難い問題を70分でまとめることができたので、良い感覚を持って「リアル解答」に臨むことができると思います。


次に、11時過ぎから15時まで、公法系の最終確認をざっとやりました。


最後に、半日丸々使って、労働法速修テキストを使ったインプットをやりました。

前日のインプットとは異なり、重要論点の考慮要素。当てはめレベルのことまでインプットの対象にしました。

明日、起床してから試験開始までの約1時間で、もう一度、労働法速修テキストの超重要箇所をざっと確認します。

 

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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