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全国模試や試験本番に向けた総復習をする際に、論証集等のインプット教材(以下「論証集」とします)と司法試験過去問や短文事例問題(以下「問題集」)のいずれを回すべきかについては、「科目特性」と「各人のインプットの方法」により異なると考えます。
例えば、司法試験過去問で出題範囲の大部分をカバーすることができる行政法・刑事訴訟法であれば、司法試験過去問中心の勉強をしつつ、論証集を補充的に使うというやり方でも対応することができますし、そのほうが望ましいです。
答案の書き方が重視される行政法・刑事訴訟法では、具体的事例を前提とした答案例を通じて、書き方についての具体的なイメージを持ちながら個々の分野・論点のインプットをすることが極めて重要だからです。
これに対し、司法試験過去問だけでは出題範囲を網羅することができない民事系、特に民法及び商法では、論証集中心の勉強のほうがいいと考えます。
民事訴訟法については、司法試験過去問と旧司法試験過去問との関連性が強い上、概念・論点の抽象度の高さゆえに問題演習を経由して初めて論文試験に耐え得る知識が身につくという科目特性からすると、司法試験過去問と旧司法試験過去問を中心とした勉強をしつつ、論証集を補充的に使うという方法が望ましいと考えます。
刑法については、平成30年以降の出題傾向(学説対立をはじめとする多角的検討)に対応するためには、司法試験過去問だけでは足りませんから、論証集中心の勉強をするのが望ましいです。
憲法については、違憲審査の基本的な枠組み、問題文のヒントを使う姿勢、事案に対するイメージ力、及び文章表現力が得点を左右しやすいので、平成30年~令和2年司法試験過去問を何度も繰り返すことで上記4点をしっかりと身につけることが最優先です。それが安定してきたら、論証集を使い、重要な判例学説及び人権の定義・保障内容を確認しましょう。
なお、インプットの方法には、問題演習を通じてそこに出てきた論点等を記憶するという方法と、論証集等の一元化教材を何度も繰り返し読み込む(論証の暗唱を繰り返すなど)という方法があり、問題演習を通じてインプットをするタイプの方は、全科目につき、問題集の構成・確認等を繰り返すことでインプットをすることになります。もっとも、問題演習を通じてインプットをするという方法では、インプットの範囲が問題演習をした範囲に限定されるため、インプットの穴が生じやすいですから、論証集を補充的に用いることで問題演習によるインプットの穴を狭める工夫もして頂く必要があると考えます。
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