加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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予備試験論文対策として刑法の学説はどこまで勉強するべきか

質問が重複していたら申し訳ありません。
総まくり講座2021(資格スクエアのもの)を受講している令和4年合格目標の予備試験受験生です。
現在、刑法を視聴しているのですが、学説は予備試験との関係においてはどの程度押さえなければいけないのでしょうか。
というのも、司法試験では近年学説対立を問う問題が続いていますが、予備試験では依然罪責を問う問題が続いているので、ご質問させて頂きました。
令和3年の出題によって重要性が変わることも承知していますが、ご回答頂けると幸いです。

これまでの予備試験過去問を見る限り、刑法では、1つの問題で、幅広く複数の分野・論点から出題されています。幅広く複数の分野・論点から出題することにより、基礎知識の有無を試しているのだと思います。

制限時間の短い予備試験論文で多角的検討を要する出題をする場合、1つの問題で出題できる分野・論点がだいぶ狭くなりますから、幅広く複数の分野・論点から出題することにより基礎知識の有無を試すということができなくなってしまいます。

このように考えると、予備試験では、刑法で学説対立をはじめとする多角的検討を要する出題がなされる可能性は低いといえます。

したがって、予備試験論文対策としては、刑法では、自説(判例・受験界通説)を論証できるようにしておけば足り、反対説については自説を理解する上で必要とされる範囲で軽く勉強しておけば足りると考えます。

 

2021年06月23日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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