加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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入門段階でお薦めの基本書及び市販演習書

過去の質問において、中上級者向けである秒速シリーズを受講する前に、予備校の入門講座を受講して基礎を固めておく必要がある旨の回答がありました。
金銭的な事情から予備校が利用できない場合、基本書や演習書で先生の講座を受講できるレベルまで持っていくことは難しいでしょうか?
効果的な勉強法やおすすめの基本書・演習書があれば、ご教示いただきたいです。

予備校の入門講座を利用していなくても、各科目について、薄めの基本書で全体像を把握するとともに、短文事例問題を通じて基礎的な演習をある程度を経験することにより、秒速シリーズを受講するための基礎固めを終えることは可能です。

基本書としては、下記のものをお薦めいたします。因みに、あくまでも全体像を把握すれば足り、難しいことや深いことについては、全て、秒速シリーズで学習すれば足りますから、基本書を読んでいて分からないことがあっても立ち止まらないようにしましょう。

  • 木下智史・伊藤建「基本憲法Ⅰ」(人権)/芦部信喜「憲法」(統治)
    憲法に限り、2分冊となります。
  • 中原茂樹「基本行政法」
  • 潮見佳男「民法(全)」
  • 伊藤靖史ほか「リーガルクエスト会社法」
  • 和田吉弘「基礎からわかる民事訴訟法」
  • 井田良「刑法入門学・総論/各論」
  • 緑大輔「刑事訴訟法入門」

市販演習書ですが、行政法を除き、「伊藤塾 試験対策問題集」を使って頂くことをお薦めいたします。民法の「伊藤塾 試験対策問題集」に目を通しましたが、解説も非常に分かりやすく、問題の難易度も丁度よく、答案の流れ・文章も悪いくないです。市販演習書として非常にお薦めです。

行政法については、手前味噌になりますが、私が執筆している、受験新報2019年10月号で特集である「特集1  合格答案を書くための 『行政法集中演習』」をお薦めいたします。

2021年05月10日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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