加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

総まくり民法について、最低限どこまで復習するべきか

秒速・総まくりを受講している法科大学院最終学年の者なのですが、民法の勉強について質問があります。
残りの期間が短くなっている手前、復習箇所が広すぎる民法をどのように進めようか迷っているのですが、テキストのAランク分野(論点ではないです)をこまめに読み直していくという方法でも良いと思われるでしょうか。
細かい部分までもはや手が回らなく、困っているのでお答えいただけると大変ありがたいです。

民法は、公法系・刑事系と異なり、出題範囲に偏りがないため、B・Cランクを含む幅広い分野から出題されます。なので、少なくとも、Bランク分野までは復習しましょう。Bランク分野についてまでは、何も分からないという分野を極力少なくしておく必要があります。

その上で、ランクの違いに応じて、復習に濃淡をつけます。例えば、Aランク分野における論点については、「論証部分のキーワード1個+規範(又は解釈の結論)」まで記憶する一方で、Bランク分野における論点については、論証まで記憶する必要はないが「判例又は通説がだいたいどういった立場であるのか(だいたいの規範、又は解釈の結論)」くらいは想起できるようにしておきましょう(そうしないと、論点に気が付けないし、気がついても抽象論を何も書けないという事態に陥るため)。論点以外の制度・条文については、Bランク分野に属するものであれば、その場で条文を見て意味が分かる状態にしておけば十分です。論点がない分野については、その分だけ出題される可能性が低いため、飛ばすのもありです。

参考にして頂けますと幸いです。

2021年03月21日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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