加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

秒速・総まくりにおけるマーク・アンダーライン部分の優先順位

秒速・総まくり講座2021を受講している社会人です。大変分かりやすく、勉強になっています。
昨年暮から受講し、とりあえず聴き進めており、記憶の定着には至っておりませんが、商法・民事訴訟法を残すのみとなっています。復習はまだできていません。今年の予備試験が初受験で、択一試験の合格が現時点で五分五分といった実力です。
時間もないため、総まくりテキストを効率よく使いたいので、ランク付け・マーク指示について質問したいと思います。ランクAのアンダーラインとランクBのマーク指示は、どちらを優先すべきでしょうか。
また、予備試験の択一・論文では、それぞれどの程度の知識が必要でしょうか。ランク、マーク4種類のどこまで、アンダーライン4種類のどこまで、可能な範囲でそれぞれの試験に分けて教えていただけますか。
さらに、出来れば、論文で勝負できるくらいに7月までにレベルアップしたいのですが、どのようなスケジュール間で勉強したら良いでしょうか。平日、休日問わず、勉強時間は2、3時間です。宜しくお願い致します。

秒速・総まくり2021を受講して頂きありがとうございます。以下がご質問に対する回答です。

Q1.ランクAのアンダーラインとランクBのマーク部分の優劣

マーク・アンダーラインの色にもよります。

優先順位は、青のマーク>ピンクのマーク>青のアンダーラインです。ここまでは、記憶する必要があります。

青のマークは定義・規範であり正確に答案に書かなければならない知識であり、ピンクのマークは解釈の結論(規範を含む)を導くための積極的な理由付けであるためこれがないと「理由→解釈の結論」という論証の形式にならないからです。また、青のアンダーラインも定義・規範であるため、記憶する必要性が高いです。それ以外のマーク・アンダーラインについては、それが無なくても答案と論証の形になりますから、基本的に、青のマーク・ピンクのマーク・青のアンダーラインよりも優先順位が低いです。

Q2.予備試験択一・論文で必要とされる知識

令和2年予備試験の論文だと、大部分が総まくりテキストのAランク分野・論点からの出題ですから、Aランク分野・論点における「青のマーク・ピンクのマーク・青のアンダーライン」を記憶すれば、合格水準に到達します。Bランク分野・論点における「青のマーク・青のアンダーライン」まで記憶すれば、上位合格を目指せます。

択一だと、憲法・民法・刑法については、総まくりテキストのマーク・アンダーライン部分について、選択肢を見て想起できる程度に記憶していれば、24/30点くらいは取れると思います。

行政法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法では、短答固有の対策が必要であるため、過去問集で短答固有の知識を身に付けることになります。

Q3.今年7月の予備試験論文合格を目指す場合の学習スケジュール

これについては、個々人の学習状況にもよりますので、なんとも言えません。大変恐縮ではございますが、回答を控えさせて頂きます。

2021年03月22日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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