加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

司法試験過去問をやるべき時期

お世話になっております。
先生の司法試験過去問講座の受講を検討しております。
現在学部4年で、来年からロースクール(既習)です。
司法試験過去問は解いたことはありません。
先生の過去問講座の適正な受講時期はいつになるのでしょうか。

秒速・過去問攻略講座2021の受講を検討して頂きありがとうございます。

ロースクール既修に合格するだけの実力があるのであれば、司法試験過去問に着手する時期にあると思います。予備校を利用している方であれば、①予備校の入門講座のインプット講座(伊藤塾なら基礎マスター)と②予備校のアウトプット講座(伊藤塾なら論文マスター)を一通り受講したという段階から司法試験過去問に着手するべきであると考えます。

短文事例問題(分量は旧司法試験くらい、難易度は旧司法試験よりも低い)で6~7割の検討事項(訴訟物、罪名、条文、論点等)を抽出し、それなりの正確性をもって答案構成をすることができるという状態であれば、司法試験過去問に着手するべきです。肉付けの正確性や説得力は、司法試験過去問の分析・復習を通じて高めるものですから、6~7割の正確性で構成できる状態にあれば足ります。

上記状態であっても、司法試験過去問には歯が立たないと思いますが、それでも構いません。知っている論点なのに事案から抽出することができない、問題の所在がよく分からない、上手く答案に書くことができないというのが、司法試験過去問の特徴です。こうした司法試験の難しさを実感し、司法試験レベルの問題に対応できるようになるためにこれから2年で科目ごとにどういった勉強をすればいいのかを考えるきっかけを得るということも、司法試験過去問をやる意味の一つです。

司法試験過去問1周目は、司法試験過去問と自分との距離を知ることになり、精神的に辛いと思いますが、自分とゴールとの距離を知り、距離を埋めるための対策を考える上で避けることのできない貴重な機会です。

司法試験過去問から学ぶべきことが集約されている秒速・過去問攻略講座2021を受講することにより、正しい方向性で司法試験過去問の分析・復習をして頂ければと思います。

2020年12月21日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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