加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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途中答案対策のために中位答案を写経する際の注意点

お世話になっております。私は、秒速・過去問攻略講座セレクト45の受講者です。
司法試験過去問を解いた後の復習の仕方について、質問させていただきます。
私の場合、これまでの受験勉強で、問題文を読んで答案の道筋は想起出来るようになったのですが、基本的事項についての勉強が進んだ反面、しばしば途中答案気味になってしまいます。
途中答案を解消するための方法論としては、問題文や設問に応じたメリハリのある論述の仕方、基本的事項についてのコンパクトな論述を身につけることが重要であると考えています。
しかし、自分の中で、論述のメリハリの付け方や実際に答案に書く内容の取捨選択に関する方法論が自分の中で十分に固まっていないため、問題文を読んで答案を作成する際の思考過程を矯正するという意味で、司法試験過去問を解いた後に、加藤先生の中位答案を写経しようと考えています。当該勉強方法の是非と注意点について、ご教示ください。

途中答案対策のために中位答案を写経する際には、①問われていることのうち答案に書くべきことと書かないことの「取捨選択をする基準(視点)」だけでなく、②問われていることをできるだけ網羅的に答案に反映するために必要とされる「簡潔にまとめる文章の書き方」も身に付けるようにしましょう。

途中答案対策としては第一次的にやるべきは②であり、①は最終手段です。①だと、書かなかったことについての配点を丸々落とすことになるからです。なので、中位答案を写経する際に、②簡潔にまとめる文章の書き方にも重点を置きましょう。

それから、①では、個々の問題の中位答案から、他の問題でも使える一般的な取捨選択の基準(視点)を抽出することが重要です。過去問と全く同じ問題は出題されないため、過去問で経験したことを他の問題でも活かせるように一般化する必要があることは、途中答案対策のための技術以外についても同様です。

 

2020年12月13日
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コメント

  • アバター

    中位答案を写経する際の注意点について、質問させていただいた者です。ご回答いただきありがとうございます。
    追加でお聞きしたいのですが、加藤先生が先ほどの回答で言及していた、過去問演習や答案例の写経で、他の問題にも通ずるような一般化すべき事項とは、科目分野別の答案の書き方や問題文の読み方ということでしょうか。また、それらを身に付けるための過去問演習の方法として、可処分時間や自分が優先して克服すべき課題との関係で、起案の頻度を減らして秒速・過去問講座を受講すること自体は、問題ないのでしょうか。
    私は、令和2年度司法試験を受験する少し前からフルタイムで働いており、専業受験生のように毎日起案に2時間程度費やすことが現実的ではないため、加藤先生が推奨する以外の方法(平日は答案構成のみ+復習、休日に100分でAランク過去問(2回目)を起案)で過去問演習を進める場合の注意点をお伺いしたいです。

    • kato_admin

      「加藤先生が先ほどにおい回答で言及していた、過去問演習や答案例の写経で、他の問題にも通ずるような一般化すべき事項」とは、科目分野別の答案の書き方や問題文の読み方を意味します。これらを身につけるためには、まずは正しい書き方と読み方を知る必要がありますから、起案の頻度を下げてでも秒速・過去問攻略講座を視聴して頂くことになります。正しい書き方と読み方を知っている状態で起案を繰り返すことで初めて、正しい書き方と読み方が身に付くからです。逆に、正しい書き方と読み方を知らない状態で起案を繰り返しても、1回目と2回目以降と同じ水準で永遠と繰り返すことになるだけですから、実力は伸びません。解説講義を視聴する時間を確保し、これにより可処分時間が減ることを踏まえて2回以上起案する問題をAランクに絞る、という方法が宜しいかと思います。

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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