加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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いきなり簡潔にまとめられた答案を目指すのではなく、丁寧な答案から書けるようになるべきか

いつもお世話になっております。
労働法の司法試験過去問の取り組み方について質問がございます。
加藤先生の模範答案は、実際に試験で書くための実践的なコンパクトな論述になっておりますが、初学者でもこうした答案を真似するべきでしょうか。それとも、まずは長くてもテキスト記載の答案構成の仕方や論証の流れなどを順を追って答案化できるようにした上で、自分で記述事項の取捨選択ができるようになることを目指すべきでしょうか。
どうぞ宜しくお願い致します。

労働法過去問攻略講座の模範答案は、「縦30文字前後・92行以内」の書式に従ってコンパクトにまとめているため、論点に入る前の前提事項(問題提起を含む)をばんばん端折っていますし、論証における理由・規範をぎりぎりまでコンパクトにしていることもあります。

初学者である場合、どうしても、問題文を読んでから結論に至るまでの思考過程の大部分を答案に反映してしまいがちです。上級者になると、問題文を読んでから結論に至るまでの思考過程のうち、配点項目に直接該当すること及び配点が大きいことを優先的に答案に反映できるようになるのですが、初学者の場合はそれが難しいと思います。

なので、まずは解説部分の構成と論証に従って丁寧な答案を書けるようになりましょう。その上で、配点項目が凝縮された簡潔にまとめられた答案を目指しましょう。

2020年12月13日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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