加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

司法試験過去問を初めて起案する場合、制限時間を2時間に設定するべきか、それとも最後まで書き切るまで制限時間を延長するべきか

秒速・総まくりを受講してから、秒速・過去問攻略講座を用いて司法試験過去問を分析する際、視聴予定の年度の司法試験過去問を事前に起案しますが、初めから制限時間を2時間に設定して起案するべきでしょうか。それとも、書き切ることを目的として、制限時間を設けずに起案した方がよろしいでしょうか。

最後まで書き切るまで制限時間を延長すると、例えば5枚しか書けないのに8枚まで書くことになるなど、現実離れした分量の答案を書くことになってしまい、実力からかけ離れた答案作成の感覚が染みついてしまう危険がありますし、適切なメリハリ付けの視点、簡にして要を得た文章を作成する技術等も身につきません。

他方で、制限時間を2時間に設定した結果、最後の設問を丸々書くことができなかったなど、極端な途中答案になってしまうと、書けなかった箇所について適切な分析をすることができません(模範解答と比較するべき自分の答案が存在しないため、自己分析ができない)。なので、両者のバランスを取ることになります。

制限時間を設定しないで答案を作成すると、緊張感のない状態で、ダラダラと答案を書いてしまいがちです。また、制限時間を設けたほうが、限られた時間内で何とか書くべきことを捻りだそうとして、思考が冴えます。なので、制限時間を最大2時間30分くらいに設定して、答案を書きましょう。そして、2時間を超えた場合には、どれくらい超えたのかという結果と、超えた原因と向き合い、どうすれば2時間以内に書けるようになるのかについての改善策(今後の答練練習、勉強で意識すること等)も考え、徐々に答案作成時間を短くしていきます。

2020年10月03日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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