加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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刑法で検討事項が少なくなる構成を選択することの適否

いつもお世話になっております。
先生の解説を拝聴していると、他の科目は論点落としにならないように気をつけるようおっしゃっているのに対して、刑法では書くことが少ない方を選択しているように感じました。刑法は他の科目と違って、論点ではなくて、論理的に矛盾の無い論述が出来ていれば良いのでしょうか。
ご教授いただけたら幸いです。

刑法でも、論点つぶしになるような構成を選択しているという認識はありませんが、構成によってはいたずらに答案が複雑化することがあるので、こうした事態にはならないように配慮していることはあります。また、解答速報の段階では、理想的な構成に言及した上で、現実解も示すという意味で、敢えて構成を簡略化していることがあります(例えば、令和3年予備試験刑法の解答速報の後半部分など)。

現行の試験では、あり得る構成であれば、選択した構成ごとに配点が設けられていますから、ある構成を選択したことにより消滅する論点が生じたとしても、これにより失点するということにはなりません。仮に、問題文でもろに誘導されている論点が消滅するのであれば、そうした帰結をもたらす構成がそもそも間違っているはずです。

参考にして頂けたらと思います。

2023年04月13日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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