加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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司法試験の合格水準として要求される論証の精度

お世話になっております。
加藤ゼミナールで、総まくり講座、司法試験過去問講座を受講し、令和5年の司法試験合格を目指している者です。
私は、現在ロースクールの2年次で、初の在学中受験が迫ってきており、かなりの不安に苛まれております。
限られた時間の中で、多くの物に手を出すべきでないとの考えから、加藤ゼミナールと心中するつもりです。
ただ、ロースクールで、学者の先生方の深い理解を聞くと、自身の理解は到底これに及ばない、周りはこれを理解しているのか、と不安になることが多々あります。
その上で、質問ですが、
司法試験の合格答案レベルで要求される論証の理由付けの精度や、理論的正確性については、加藤先生の論証レベルで十分なのでしょうか?
失礼を承知で申し上げますが、確かに学者の先生方の説明の方が理論面で加藤先生の論証より優れていたとしても、その差は合否に影響するものではなく、むしろ、(多少レベルの下がる論証でも)広範囲の試験範囲を網羅的に押さえることのほうが、合格に向けて重要と考えていますが、その理解でよろしいでしょうか?

学者の先生方は、ある科目の特定の分野について何十年も研究をしているのですから、分野・論点の理解が深いのは当然のことです。とはいえ、論証の理由付けの精度を高めれば、その分だけ理由付けが長くなりますから、学者の先生方の理解をそのまま答案に反映することは不可能です。量が膨大になるため、120分・8枚という制限の中で書き切ることはできないでしょうし、論証が長くなり論証と当てはめの分量が逆転してしまい答案のバランスも崩壊することになります。

受験生の皆さんは、数年間で8科目を勉強するのですから、分野・論点の理解が学者の先生方のそれに劣るのは当然のことです。総まくりテキスト・総まくり論証集の論証は、私が著名な文献等を徹底的に調べ上げた上で作ったものです。間違いなく、受験界一、論証の精度が高いです。

総まくりテキスト・総まくり論証集の論証を答案にちゃんと反映できれば、科目単位でも1桁~2桁前半クラスです。また、司法試験では、論証の正確性よりも、論証を書いた後の当てはめの充実さに点がありますから、論証の正確性を過度に追及するよりも、規範の意味を深く正しく理解して説得力のある当てはめを展開できるようになるべきです。

安心して、総まくりテキスト・総まくり論証集を使って勉強して頂けたらと思います。

2022年12月13日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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