加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

知識で対応できる幅の違い

短期合格者や上位合格者ほど、知識で対応できる幅が広いです。

実力者は、10の知識で20~30まで対応できます。これに対し、なかなか受からない人は、対応可能な範囲が知識量に強く依存しており、10の知識で最大10までしか対応できません。

これは能力ではなく、慣れと姿勢の問題です。

私も、受験1~2回目と3回目とでは、対応できる幅が全く異なりました。

3回目の受験では、過去問演習・分析を通じて、過去問で問われていることの本質を把握できている上に、対応のコツ(知識の使い方)も身に付けていたからです。

知識量を増やして対応可能な幅が広がったわけではありません。

過去問を通じて、司法試験で真に問われている知識の使い方を知ったからです。

それからは、過去問が怖くなくなりました。どんな問題でも一定水準の答案を書ける確信がありました。

知識は多いに越したことはありませんが、知識の使い方を意識しないで闇雲に知識を増やすだけの勉強をしていると、無意識のうちに、知っている論点でなければ何も書けなくなってしまい、今ある知識で対応できる幅が一気に狭まります。

司法試験では、頻繁に現場思考問題が出題されるので、それではなかなか合格ラインに到達できません。

試験直前期は、新しい知識を身に付けようとするのではなく、今ある知識の定着度を高めて、応用可能な知識に昇華させることに重点を置きましょう。

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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