加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

過去問をやる意味

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過去問をやる意味には、科目ごとの出題可能性を把握する、分野論点単位での再度の出題に備えるといったことも挙げられますが、それだけでなく、

①最後まで書き切れる
②分からない・知らない問題でも問題の所在と論証を捻り出せる
③問題文のヒントから解答筋を導出できる
④問題処理に慣れる

といった出題内容に左右されない底力を鍛える意味もあります。

例えば、①途中答案の癖がある人は、答案練習ごとに、設問・論点ごとの適切な分量配分や守ることが出来ているか、抽象論と当てはめのバランスを保てているか、余計な前置き・問題提起がないかといったことを確認し、無駄を省いた加点密度の高いを答案を書けるよう訓練をする必要があります。

また、②司法試験でも予備試験でも、現場思考問題や自分がおさえていない既存論点が出題されますが、こうした論点でも最低限の水準を保った論述をするために、問題文のヒントから問題の所在を把握し、脳内にある知識を総動員して抽象論を捻り出すという技術・実力を身に付けておく必要があります。

さらに、③問題文のヒントから解答筋を導出するための問題文の読み方を身に付けたり、④本試験特有の問題処理に慣れる必要もあります。

答案作成後は、正解筋に乗れたかという表面的なことや、科目・分野論点ごとの答案の書き方という狭いことだけでなく、全科目に共通する①~④も確認しましょう。

そうすることで、出題内容に左右されずに安定して合格答案を書ける実力が培われます。

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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