加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

人にはそれぞれ、人生の中で、ここは絶対にやり抜かなければいけないという時があります

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人生のいかなる場面においても全力を尽くすことができる人もいれば、そこまではできないという人もいます。

私自身、常に全力を尽くすことができたわけではありません。

人にはそれぞれ、人生の中で、ここは絶対にやり抜かなければいけないという時があります。

私は、幼稚園から高校卒業まで器械体操と新体操をやっており、大学入学後1年間はボクシングをやっていましたが、長いスポーツ人生の中で本気で頑張ることができたのは新体操をやっていた高校2年半だけでした(「私の新体操人生」)。

大学3年から司法試験の勉強を始め、司法試験合格まで8年かかりましたが、その中で後悔のないくらい本気で頑張ることができたのは、法科大学院合格までの2年半と3回目の司法試験受験におけるラスト4カ月くらいです。

3回目の司法試験受験に向けた勉強中には、年明けに火が付きました。

当時の彼女から、「何番を目指して勉強しているのか」と訊かれた私は、「500番くらい」と答えました。

そうすると、当時の彼女から、「今まで500番を目指して2000番にも入れなかったのに、どうして500番を目指したままで合格できるのか。今ビビっているでしょ。やるんだったら10番目指せ。」と言われ、目が覚めました(「私の司法試験合格体験談」35:50以降)。

それから、ほぼ例外なく、毎日12時間は勉強しました。

徐々に自信もついてきて、4月頃には本試験までの勉強計画を大部分終わらせることができれば確実に合格できると思えるようになり、本試験の刑事系論文の終了後には確実に合格できたと思いました。

私は、元々体育会系の人間だからなのか、自分を追い込むことで集中力を高め、自信をつけるというタイプだったので、当時の彼女の発言もそれを受けて私がとった行動も、自分にとってはベストなものでした。

あの時、あの発言がなければ、又は私がそっぽを向いてこれまでの通りのペースで勉強を続けていたならば、少なくとも超上位では合格していなかったと思います。

貴重な言葉とラスト4か月間の努力により、自分の人生が良い方向に変化しました。

新体操をやっていた高校2年半も同様です。

素晴らしい先生に出会い、先生と運命を共にするくらいの気持ちで必死に努力してインターハイ5位入賞を掴み、その結果を使ってスポーツ自己推薦で青山学院大学法学部に入学することができ、努力と結果を通じて自分の可能性を信じることができるようになったからこそ司法試験受験を決意することができました。

私は、人生のいろいろな場面でやり抜くことができなかったことが多々あり、今でも後悔していることもあります。

それでも、これまでの人生をトータルで評価すると、少なくとも私の基準では、さほど後悔はしていませんし、驚かれるかもしれませんが自分を認めているところもあります。

一部の人から見たら何言っているんだと思われるかもしれませんが、司法試験合格など自分の中での最低ラインを越えたら、最終的には自分で自分をどう思えるかが重要であると思います。

自分で自分を認めてあげることができるかは、今後の自分の生き方にも影響します。

過去の私のように、今ままでの人生にやり抜くことができなかったという後悔や負い目がある人には、今が自分にとって絶対にやり抜かなければいけない時なのであれば、今を全力でやり抜いてほしいと思います。

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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