加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

令和7年司法試験向け 公法系の出題予想

【憲法の出題予想】

司法試験憲法では、表現の自由(8回)と職業の自由(5回)が頻出です。

表現の自由と職業の自由は令和6年に出題されているため、今年出題される可能性は低いです。

学問の自由(H21,R4)と生存権(H22,R5)は、重要分野であるものの、出題の頻度からして、今年出題される可能性は低いです。

今年出題される可能性が高いのは、

1⃣プライバシー権(H28)
2⃣平等権(H25,H27,R5)
3⃣信教の自由(H19)
4⃣政教分離原則(H24)
5⃣財産権(H18)
6⃣条例と法律の関係(H19) です。※順不同

特に財産権については違憲審査の手法が特殊であるため、証券取引法判決・森林法違憲判決を踏まえて正しく論じることができるかという「判断枠組みレベル」のところで大きな差が付きます。

過去問や基礎問で必ず確認しておきましょう。

 

【行政法の出題予想】

<三大頻出事項>

直近の出題実績にかかわらず、必ずおさえておきましょう。

1⃣行政裁量
2⃣処分性
3⃣原告適格

<それ以外の出題事項>

過去に出題された事項のうち、三大頻出分野以外で特におさえておくべきことは次の6つです。

1⃣職権取消し(H23)
2⃣職権撤回(H26)
3⃣直接型義務付け訴訟(H26、H29)
4⃣差止訴訟(プレ、H27)
5⃣国家賠償法1条(H18)
6⃣損失補償(H24、H27)

<未出題事項>

司法試験過去問で出題されていない事項のうち、出題可能性が高いのは次の4つです。

1⃣違法行為の転換
2⃣不利益処分の理由の提示(処分基準の適用関係)
3⃣申請型義務付け訴訟
4⃣国家賠償法2条

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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