本日、法務表のwebサイトで司法試験CBTシステム(体験版)が公開されました。
こちらの記事では、論文試験の体験版の機能紹介とともに、その問題点について説明しています。
→ https://kato-seminar.jp/exam/177004/
本日公開された司法試験CBTシステムの体験版は、機能面の不備・欠陥が多い上に、司法試験(及び予備試験)のCBT化の目的や実務の現状からかけ離れた仕様になっています。
CBT化の主眼は、手書きでの大量の答案作成が時代遅れであり実務の実態にも合っていないことや、手書きだと判読困難な答案が生じることに適切に対処することにあります。
こうした目的との関係では、デジタル化は「答案作成」に限れば十分であり、かつ、「問題文」「条文」「構成用紙」までデジタル化したことにより様々な不便が生じることも踏まえれば、「問題文」「条文」「構成用紙」はむしろ紙媒体によるべきであるといえます。
また、実務では、パソコンを使って書面を作成しますが、訴訟関係書類などまでデジタル化して閲覧している人は限られますし、その場合でも複数のモニターを使用することにより一覧性などが低下することのないよう適切な工夫がなされています。
受験生、合格者、実務家といった関係者からヒアリングをしたり、十分な利便性の検証もしないまま、体験版の作成を進めた結果です。
今の体験版のままでは、受験生の実力を適正に図ることができません。これは、法曹を選抜するための試験を歪めることになります。
デジタル化は「答案作成」に限り、「問題文」「条文」「構成用紙」これまで通り紙媒体にするべきです。100歩譲っても、「問題文」と「構成用紙」は紙媒体を維持するべきです。
法務省は、CBT化の目的として「コスト負担」も掲げていますが、受験生は高額な受験料を支払っているのですから、CBT化の目的として紙媒体による「コスト負担」を挙げることは、詭弁という他ありません。
受験生の実力を適正に図ることができる試験制度を維持するために、今回公開されたCBTシステムが適切に改修されることを強く願います。
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