加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

司法試験論文の成績との向き合い方

0

不合格者が論文成績と向き合う際、良かった科目について、来年以降も同等の点数が取れると思いがちです。

しかし、そんな保証はありません。

例えば、公法系80点、民事系120点、刑事系120点である場合、公法系と民事系は40点平均と極端に低いです。

本当に実力があれば、懐が広く対応できる幅が広いため、どんな出題でも安定して45~50点以上を揃える底力がありますから、公法系と民事系が40点平均どまりなんてことにはなりません。

刑事系で60点平均を取れたのは、たまたま出題との相性が良かったからにすぎないと考えるべきです。

私自身、1回の受験では民事系156点(上位1100番/受験者数8,765人)であったため、公法系と刑事系で45点平均を揃えれば合格できると慢心していたところ、2回目の受験では民事系が120点(3500番/受験者数8,387名)まで下がりました。

3回目の受験では、全科目満遍なく勉強するとともに、問題文のヒントに食らいつく、途中答案対策、簡にして要を得た論述、現場思考問題の対処法といった全科目に共通する方法論を習得・強化することで、全科目で高得点を揃えて総合39番(受験者数8,015名)で合格することができました。

今年不合格だった方は、良かった科目の実力も40点平均どまりなのだと謙虚に受け止めて、全科目満遍なく勉強するとともに、全科目に共通する根本的弱点の解明と改善に努めましょう。

講義のご紹介
もっと見る

コメントする

コメントを残す

コメントをするには会員登録(無料)が必要です
※スパムコメントを防ぐため、コメントの掲載には管理者の承認が行われます。
※記事が削除された場合も、投稿したコメントは削除されます。ご了承ください。

加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
質問コーナーのカテゴリ
ブログ記事のカテゴリ