加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

論文試験では ” 答案の向こう側にいる貴方 ” が見られています

0

論文試験では、” 答案の向こう側にいる貴方 ” が見られています。

答案の内容が正解筋に乗っていることも大事ですが、それと同じがそれ以上に、自分なりに最初から最後まで一本の筋を通すことが大事です。

簡単に正解筋を見つけることができない、あるいは正解筋が複数あり得るといった具体的事例を目前にして、限られた時間の中で、法律知識と思考力を総動員して一本の筋を導き出し、それを分かりやすい文章で答案に示すことが大事です。

その意味で、答案を書いている皆さん自身が評価対象になっているのです。

こうした姿勢を身につけると、論文試験との向き合い方が変わり、安定して合格答案を書けるようになります。

私自身、平成26年司法試験では、正解筋から外れた記述がいくつもあり、1位の労働法でも、黙示の職種限定合意として論じるべき問題点について労使慣行を大展開しています。

それでも全科目で高評価を得られたのは、問題文のヒントに食らいつく→正しい法律知識を使ってあり得る法律構成を提示する→読みやすい文章を書くということを徹底したからです。

答案の通じて、採点者に対して ” 自分の法曹としてのポテンシャル ” をアピールできているという点は、上位合格者や短期合格者の多くに共通していることだと思います。

講義のご紹介
もっと見る

コメントする

コメントを残す

コメントをするには会員登録(無料)が必要です
※スパムコメントを防ぐため、コメントの掲載には管理者の承認が行われます。
※記事が削除された場合も、投稿したコメントは削除されます。ご了承ください。

加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
質問コーナーのカテゴリ
ブログ記事のカテゴリ