予備試験受験生の場合には、基礎問題演習(これは「加藤ゼミナールの基礎問題演習講座」を指します。)と予備試験過去問全年度分をやるべきです。
1問当たりの負担、問題数、及び予備試験の合格水準等からそのように考えます。
これに対し、司法試験受験生の場合には、司法試験過去問がプレテストを含めると18年分もあり、1問当たりの演習・分析の負担は予備試験過去問1問の2~3倍ありますから、司法試験過去問全問を定着レベルまでもっていくのは非常に難しいです。
このことに、合格・上位合格の水準も踏まえると、司法試験過去問全問を定着レベルまでもっていく必要がないどころか、手を付けていない過去問があっても構いません(そもそも、私が合格した平成26年当時ですら、プレテストから平成25年までの9年分の過去問を漏れなくやり込めている人は超少数派でした。)。
過去問の重要度に応じて、演習・分析のやり方に濃淡をつけたり(例えば、Aランクはフル起案&解説講義の視聴、Bランクは答案構成&解説講義の視聴、Cランクは解説講義の視聴のみ又は解説・答案にざっと目を通すだけなど)、Bランク以下の過去問の全部又は一部やらないという選択もありです。
大事なことは、インプットでも、基礎問でも、過去問でも、どんなに手広くやっても、やったことを理解・記憶して本試験で使える状態にしなければ意味がないということです。
ちゃんと理解・記憶して本試験まで持っていくために勉強をしているということを、忘れないでください。
なので、人によっては、理解・記憶して本試験まで持っていける量を最大化するための手段として、重要度に応じて濃淡をつけたり取捨選択をすることが必要になります。
私が考える基礎問題演習と司法試験過去問の優先順位は次の通りです。
基礎問 > 過去問Aランク >>> 過去問BCランク
とにかく基礎問をマスターすることを最優先するべきです。理由は次の3つです。
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- 440問以上ある基礎問をマスターすれば出題範囲をほぼ網羅できる(特に公法、刑事、民訴)
- 基礎問レベルの知識、書き方、思考プロセスが身に付いていないと、基礎と応用の境界が分からず、過去問から学ぶべきことを意識できない
- 基礎がない状態で応用レベルのことをやっても、基礎も応用も身に付かない
基礎問では、全科目に共通する法律文章作成の作法・思考プロセス、科目・分野ごとに書き方・思考プロセスも丁寧に説明しているので、解答筋、法律知識(定義・要件・論証)と併せてこれらもしっかりと習得しましょう。
その上で、基礎問で身に付けた知識、書き方、考え方を土台として過去問をやると、基礎問演習と過去問演習の効果を最大化できると思います。
過去問を回す目的は、主として、(1)長文複雑な問題文を前提とした情報処理と当てはめ、(2)過去問特有の捻り・現場思考問の対応力、(3)試験傾向に慣れの3つであり、これらはAランク過去問から習得可能です。
とにかく基礎問をマスターすることを最優先しましょう。その次にAランク過去問を回し、Bランク以降はできなくても構わないです。
無理に全部をやろうとした結果、基礎問とAランク過去問すら身に付かないという事態に陥らないよう気を付けましょう。
重要度に応じて濃淡をつけたり、取捨選択をすることが重要です。
なお、2023年度版の基礎問題演習講座は、他の試験対策系の講座とともに今週末に販売が開始されますので、2023年度版の試験対策系講座の購入を希望なさる方は、もうしばらくお待ちくださいませ。
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加藤ゼミナールでは、受験生スタッフや合格者スタッフがテキストを作成するのではなく、全てのテキストを代表である加藤喬講師をはじめとする所属講師がいちから作成しています。
基本7科目の論文対策講座・労働法講座・法律実務基礎科目講座のテキストは全て、代表である加藤喬講師だけで作成しており、だからこそ、テキストは試験傾向にもしっかりと対応している、テキストどうしの一貫性が確保されているなど、クオリティが非常に高いです。
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