【厳選!超重要判例百選トップ15】労働法

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労働法では、判例(裁判例を含みます)の事実関係を意識した出題が頻繁になされる上に、判例を踏まえて当てはめが非常に重視されているため(例えば、判例と真逆の事実評価をするとほぼ点が入りません)、判例を踏まえた当てはめをするために、判例の規範の正しい意味と、判例がどの事実をどう評価したのかという当てはめのポイントを学習することは非常に重要です。

判例を踏まえた論証をするだけでなく、論証後の当てはめも判例を踏まえた論述をしなければならないというのが、労働法の特徴の1つです。

こうした意味で、労働法では、判例百選をはじめとする判例集を使って判例の事案と判旨を確認することも意味があります。

このような科目特性から、労働法については判例の事案と判旨を確認するべき判例を10個に絞ることはできないので、司法試験では選択科目が第1問と第2問に分かれており、第1問では労働法保護から出題され、第2問では労働組合法中心の出題がなされることをも踏まえて、労働保護法については10個、労働組合法については5個、判例を選別することとしました。

なお、労働法では、判例百選に掲載されている判例も頻繁に出題されるため、判例百選の掲載判例をおさえるだけでは確実に知識に大きな穴ができますので、注意しましょう。

なお、労働法速修テキストでは、判例百選に掲載されていない判例も含めて、論証化した上で、判例の事案と判旨を頻繁に反映することにより、試験対策として読むべき判例知識を全て網羅していますから、労働法速修テキスト講座の受講者様は判例百選をはじめとする判例集を読む必要はありません(むしろ、情報量に埋もれる事態を避けるために、読まない方が良いです。)。

左側の事件番号が第9版の判例百選、右側の事件番号が第10版の判例百選(2022年1月30日発行)に対応するものです。

[労働保護法]

  • 大日本印刷事件 百9(百9)
  • 第四銀行事件 百20(百22)
  • 山梨県民信用組合事件 百21(百23)
  • 小田急電鉄(退職金請求)事件 百31(百34)
  • 大星ビル管理事件 百34(百36)
  • 日立製作所武蔵工場事件 百36(百38)
  • 東洋酸素事件 百73(百74)
  • スカンジナビア航空事件 百74(百75)
  • パナソニックプラズマディスプレイ(パスコ)事件 百81(百81)
  • ハマキョウレックス事件 第9版に掲載無し(百82)

[労働組合法]

  • INAXメンテナンス事件 百3(百3)
  • 朝日火災海上保険(石堂)事件 百89(百91)
  • 朝日火災海上保険(高田)事件 百90(百92)
  • ノース・ウエスト航空事件 百97(百99)
  • プリマハム事件 百103(百105)
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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)

加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年  新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立

執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
 答案を書くための 行政法集中演習」
 (法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
 25年」行政法(法学書院)

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