加藤ゼミナール代表をしております、弁護士の加藤喬でございます。
いよいよ、明日から予備試験論文が始まります。
以下では、明日から予備試験論文を受験なさる皆様へ、私からメッセージを送らせて頂きたいと思います。
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①自信をもって試験に臨む
自信がないと、問題文を読んだ際のファーストインプレッションを信じることができず、深読みしすぎてしまう危険があります。例えば、論点Aが問題になっているという心象を頂いたものの、この心象を信じることができず深読みしすぎた結果、問われていない論点Bを書いてしまうなどです。
自分を追い込むのは、試験前日までです。試験当日は、これまで予備試験合格に向かって勉強をしてきた自分を信じて、自信を持って問題を解いて欲しいと思います。
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②「これさえできれば合格」という目安をもって試験に臨む
自分が点を取るための手段の優先順位が明確になり、どんな問題が出題されても答案の最低水準を維持できるようになります。
私の場合、①問題文のヒントと設問・会話文の指示に食らいつく、②最後まで書き切るという2点でした。
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③問題文のヒント、設問・会話文の指示に食らいつく
問題文には、何について、どのように、どれくらいの分量で書くべきかのヒントがあることが多いです。
設問・会話文における指示では、特に、論述の形式と方向性に気を付けましょう。
これらを守るだけで相対的にだいぶ浮きます。
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④現場思考問題のコツ
法律論の前に、まずは、問題文のヒントから問題の所在(=何がどう問題となっているのか)を把握しましょう。
その上で、条文(又は概念)→論証(理由+規範)→あてはめという論述形式に従って、解答します。
論証を書く際には、問題文のヒントから出題者が求めている当てはめと結論を把握し、それを導ける規範を書く(=当てはめから逆算して論証を導く)という方法が有効です。
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⑤答案全体の出来を重視する
特定の設問の出来よりも、答案全体の出来を重視しましょう。
例えば、何を書けばいいのか分からない設問で立ち止まりすぎた結果、何を書けばいいのかが分かる設問について書く時間が無くなってしまうという事態に陥らないよう、分からない設問に時間を書けすぎないという勇気が必要です。
また、書けそうな設問に時間を書けすぎてしまい、他の設問に時間を書けることができなくなるという事態を避けるために、書けそうな設問で書きすぎないという勇気を持つことも必要です。
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⑥答案の向こう側にいる貴方が見られている
答案の内容が正解筋に乗っていることも大事ですが、それと同じがそれ以上に、自分なりに最初から最後まで一本の筋を通すことが大事です。簡単に正解筋を見つけることができない、あるいは正解筋が複数あり得るといった具体的事例を目前にして、限られた時間の中で、法律知識と思考力を総動員して一本の筋を導き出し、それを分かりやすい文章で答案に示すことが大事です。
その意味で、答案を書いている皆さん自身が見られています。
予備試験は、文系最高峰の国家試験です。
自分の可能性を信じることができたからこそ、受験を決断し、合格に向かって今日まで本気で勉強してこれたわけです。
人生のいついかなる場面においても全力を尽くして下さいとは言えませんが、人それぞれ、人生の中で、ここは絶対にやり切らなければいけない時があります。
今年、予備試験論文を受験なさる皆様にとっては、今がその時です。
明日からの2日間、やり切りましょう。
皆様のご健闘をお祈り申し上げます。
加藤ゼミナール代表 弁護士・加藤喬
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