加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

司法試験過去問の答案の分量が少ない場合における改善策

法科大学院の既修2年生です。
夏休みから司法試験過去問を解き始めているのですが、はっきり言ってボロボロです。
事案把握・論点抽出の遅さ、あてはめ不足等、課題は山積みなのですが、1番の問題は分量不足です。
全科目を通して答案4~5枚程度(1行35字程度)しか書くことができません。
書く速度が遅いというよりは、答案構成が不十分なまま答案を書き始めてしまい、考えながら書くことによって上記のような分量になってしまいます。また、答案構成を十分に行った場合も、構成に1時間近くかかってしまうため、結果的に5枚程度の分量になるという次第です。
以上のような問題点について、改善策等ございましたら、ご教授いただきたいです。

まず、1行35文字程度で4~5枚なら、分量としては合格水準であると考えます。私の場合、1行28~30文字前後で平均5枚でした。

次に、分量を増やす方法ですが、ご質問に書かれている内容からすると、4~5枚にとどまっている原因は、おそらく、法律知識の定着が不十分であることと、司法試験レベルの問題の処理に慣れていないことの2点にあると思います。司法試験過去問では、短文事例問題とは異なり、複雑な事実関係を前提としてたくさんの条文・論点等に関する法律知識を組み合わせて答案を作成することになりますから、”なんとなく知っている”というレベルの知識水準だと本問で使うべき法律知識の抽出&組み合わせに時間を要することになります。また、法律知識が定着していても、司法試験過去問レベルの問題の処理に慣れていないと、本問で使うべき法律知識の抽出&組み合わせに時間を要します。したがって、法律知識の定着度を高めるとともに、司法試験過去問の演習を繰り返すということが、改善策として効果的であると考えます。

参考にして頂けますと幸いです。

2021年08月28日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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