加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

短答教材と論文教材を区別するべきか、短答教材は何を使うべきか(総まくりテキストを含む)

加藤先生
来年の予備合格に向けて予備試験パック2021を購入させて頂きました。
先日早速憲法が届いたのですが、ここで短答および論文の一元化教材の区別をどうするか悩んでおります。
総まくりテキストでは短答知識を含めた一通りの知識が網羅されている、論証集では特に論文で使う知識がまとめられていると認識しているところ、具体的には短答知識の一元化に際して、総まくりテキストを使うか、それとも判例六法・逐条テキスト・完全択一六法などにするかです。教材が複数になるため悩んでいるところです。
ご回答頂けますと幸いです。

予備試験対策パックをご購入いただき、誠にありがとうございます。

まず、短答と論文の一元化教材の区別についてですが、総まくり講座では、刑事訴訟法を除き、総まくりテキストを使って講義を視聴した後に総まくり論証集を使った論文用のインプットを完成させることを想定しています(刑事訴訟法では、答案例や図解が多いテキストを使った方がいいと思います。これらが頭に入っているのであれば、論証集でOKです)。

次に、短答の教材ですが、総まくりテキストのうち、憲法・民法・刑法については、短答対策にも対応しているので、短答対策としては総まくりテキストを使って頂くことを強く奨励いたします。判例六法だと法体系を意識しながら読むことが難しい(あるいは、テキスト・論証集とは異なる流れで条文を読むことになる)ですし、逐条テキスト・完全択一六法では情報過多に陥る危険が高いです。

行政法については、総まくりテキスト+判例六法という組み合わせになります。行政法では論文レベルの判例も出題されるので、判例六法だけでは不十分です。その一方で、逐条テキスト・完全択一六法では情報過多に陥る危険が高いです。

商法・民事訴訟法・刑事訴訟法については、条文メインの出題ですから、判例六法だけでいいと思います。その際、過去問で出題された箇所に印をつけたりマークを付けることで、過去問における出題箇所と出題傾向を踏まえてあたりを付けながら素読できるようにしましょう。

2021年06月29日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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