加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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令和3年司法試験の出題範囲を踏まえた今後の行政法論文対策

総まくりを受講させていただき、今年の司法試験を受験した者です。今年不合格だった場合に備えて、総まくりテキストを利用して勉強を継続しようと考えています。今年の行政法はややマイナーな判例が出題されました。この傾向に備えるために、どのような対策が有効だと考えられますか。総まくりテキストに掲載されている判例を、Cランクまで含めて満遍なく目を通すといった感じになりますでしょうか。今年の傾向を踏まえた行政法の勉強法について、お考えをお聞かせいただければと思います。

今年の司法試験、本当にお疲れ様でした。

行政法は、出題分野が狭い分、過去問の蓄積に伴い処理手順をはじめとする受験技術的なことが進化しやすいです。こうしたことを踏まえて、参考判例として出題する判例の幅を広げたり、法令の仕組みを少し複雑にしてみたり、理論構成の仕方が悩ましいヒントを会議録に盛り込んだりすることで、出題の難易度を今の司法試験受験生のレベルの高さに合わせているのだと感じました。

判例の出題範囲を広げるという傾向は、今後も続くと考えられますから、ランク付けに従って濃淡を付けながら、総まくりテキストのCランク判例にまで目を通しておくのが無難であると考えます。

2021年05月29日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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