加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

0

刑法の市販演習書(ロープラクティスVS刑法事例演習教材)

加藤先生、いつも大変お世話になっております。
昨年、令和元年度司法試験直後の先生の論文分析会に参加させていただきました。
その際、加藤先生は、司法試験の刑法の論文対策をする際の市販演習書として「ロープラクティス」をお薦めされていました。
令和3年度司法試験の対策としても、「ロープラクティス」を解いておいた方が良いのでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒宜しくお願い致します。

昨年は論文分析会に参加して頂きありがとうございます。

令和2年の出題傾向を確認した後でも、司法試験の刑法の論文対策としては「刑法事例演習教材」よりも「ロープラクティス」のほうが良いという考えは変わりません。

「刑法事例演習教材」は事実関係及び法律構成が複雑である事案が多い上、学説対立をはじめとする理論面に関する説明が不十分であるため、令和1年以降の司法試験の出題傾向(短文事例、学説対立をはじめとする多角的検討重視)との相性が良くありません。これに対し、「ロープラクティス」は、比較的簡易な事例を使って、学説対立をはじめとする理論面について丁寧に説明してくれているので、令和1年以降の司法試験の出題傾向との相性が良いです。

参考にして頂けますと幸いです。

2020年11月19日
講義のご紹介
もっと見る

コメントする

コメントを残す

コメントをするには会員登録(無料)が必要です
※スパムコメントを防ぐため、コメントの掲載には管理者の承認が行われます。
※記事が削除された場合も、投稿したコメントは削除されます。ご了承ください。

加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
質問コーナーのカテゴリ
ブログ記事のカテゴリ