加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

1

令和3年司法試験受験に向けた選択科目対策

『令和3年司法試験合格に向けた理想的な学習スケジュール(11月スタートver 法科大学院在学生向け)』の記事及び動画を拝見いたしました。
私はこの学習スケジュールに従い、秒速・総まくり2021と秒速・過去問攻略講座2021セレクト45を受講することにいたしました。
ただ、これらの説明の中で選択科目については「必要に応じて選択科目対策もやる」くらいのざっくりとした言及しかありませんでした。
上記学習スケジュールに則った勉強をするとして、選択科目対策は具体的にどのように行うべきなのでしょうか?
◯月末までに〜などといったように教えてもらえると嬉しいです。

秒速・総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021セレクト45を受講して頂き、誠にありがとうございます。

11月に公開した「令和3年司法試験合格に向けた理想的な学習スケジュール(11月スタートver 法科大学院在学生向け)」では、法科大学院3年生(最終学年)の方を想定しております。

法科大学院3年生であれば、遅くとも3年生の前期の終了時点で、学内授業を通じて選択科目について最後まで勉強し終わっている上、定期試験に向けて全体のインプットも何度かやっていると思います。予備校のインプット講座を受講する場合でも、おそらく現時点で1周目を終えているはずですから、司法試験過去問を除くと、”いつまでにこれを終わらせる必要がある”といったものはないと認識しております。

私は労働法以外の選択科目については詳しくないので、労働法を前提とした話になりますが、労働法では、基本7科目と異なり、問題文の読み方・答案の書き方の特徴が弱い分、答案作成までやる必要性は低い一方、新しい科目であるため事例問題を通じてインプットした知識を使うことに慣れる必要性が高いです。なので、インプットした知識を事案から”抽出”して何をどういった流れで書くのかを”構成”できるようになるために、答案構成の機会を増やすことが望ましいです。労働法が司法試験過去問との関連性が強い科目であることも踏まえると、今年12月末までに司法試験過去問をざっと1周するのが望ましいです。この段階でフル起案するのは、直近2年分くらいでいいと思います。

あとは、来年の本試験に向けた総復習の段階で、基本7科目と並行して、選択科目のインプット・アウトプットを繰り返し、その過程で重要度の高い選択科目の過去問をフル起案することになります。

なお、仮に選択科目のインプット講座を受講している途中である、あるいは、これから同講座を受講する予定であるという方は、今年12月末までに同講座を1周する必要があります。新しい科目である分、知識と感覚が定着するまで時間がかかるからです。

参考にして頂けますと幸いです。

2020年11月14日
講義のご紹介
もっと見る

コメント

コメントする

コメントを残す

コメントをするには会員登録(無料)が必要です
※スパムコメントを防ぐため、コメントの掲載には管理者の承認が行われます。
※記事が削除された場合も、投稿したコメントは削除されます。ご了承ください。

加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
質問コーナーのカテゴリ
ブログ記事のカテゴリ