加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

総まくり及び過去問攻略講座の内容を一元化する際、総まくりテキストと論証集のどちらに一元化するべきか

総まくり及び過去問講座の内容を一元化する際、論証集に一元化するか、総まくりテキストに一元化するか迷っております。
加藤先生は、「リアル解答」に向けたご自身の勉強法に関する動画で、細かい知識も見たいからテキストを使うとおっしゃっていたと記憶していますが、テキストに一元化すると直前期及び前日に確認しきれるのかが不安です。
加藤先生は、直前期及び前日などにテキストを確認する際に、どのように全体を確認されていましたか。
また、論証集に一元化するとして、総まくりを受講してテキストにメモしたことをどれくらい論証集に書き写すかの取捨選択が難しくて困っています。どのような基準で論証集にもメモを移せばいいでしょうか。

秒速・総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021を受講して頂き、誠にありがとうございます。

一元化する際には、必要と考えることを一元化教材に反映する一方で、ご自身のキャパシティと必要性の程度を踏まえて一元化教材に反映しないという思い切った決断をすることも必要です。網羅性のある一元化教材を完成させたとしても、試験直前期及び試験前日に回し切ることができないのであれば自分にとっては情報量が多すぎる教材ということになりますから、「テキストに一元化すると直前期及び前日に確認しきれるのかが不安」であることも踏まえると、論証集を一元化教材として使って頂くことをお薦めいたします。テキストに一元化すると、テキストの論証を論証集の短さにする作業も生じますし。

論証集に一元化する場合、総まくりのメモ書きのうち、法律関係図は必ず反映したほうが良いと思います。法律関係図には、論点の理解を深めるだけでなく、論点の顕在化場面を示すという意味もあるからです(論点顕在化場面の事前把握は、論点抽出に役立ちます)。私の講義では、答案に書く知識はテキストと論証集に反映しており、答案に書く知識についてメモ書きの指示をするということはほぼありません。従いまして、メモ書きは、法律関係図と、理解を深めるために必要なことに限られるはずです。論証集には、記憶するべきことを集約するべきですから、理解を深めるために必要なことは論証集に反映しない方が良いと思います。論証集の右余白には総まくりの該当頁が記載されていますから、論証集を回している過程で分からないことが出てきた場合に、該当するテキストの箇所(メモ書きあり)を辞書的に参照して理解を深めるというのが、理想的な勉強の仕方であると考えます。

なお、私は、テキストを確認する際には、マーク指示をしている箇所に重点を置いて確認していました。もっとも、私がこれを容易にできるのは、私は理解がほぼ完成しており、理解したことを記憶すればいいだけの状態にあるということと、テキストのどこが重要であるのかを瞬時に判断することができるくらいテキストのことを知り尽くしているという、私の特殊な事情のよるところがあるかもしれません。

2020年10月12日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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