加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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市販問題集を繰り返す回数

1つの市販問題集を30周することについて、どう思われますか。合格するためには、これくらい反復する必要があるのでしょうか。

まず、科目ごとに、何のために市販問題集をやっているのかを明確にする必要があります。市販問題集をやる目的を科目ごとに明確にした上で、その目的を達成できるまで市販問題集を繰り返します。

例えば、刑法について、定義・論証等は論証集等の一元化教材を使って記憶し、市販問題集では「罪名・論点落としを防ぐために、事案と罪名・論点の対応関係を確認する」ことと「因果関係等の重要論点における当てはめの仕方を確認する」ことを目的にするというのであれば、問題ごとに、事案にざっと目を通してから数分で、下記4点を想起できるようになるまで、市販問題集を繰り返す必要があります。

  • この行為について、この犯罪の成否が問題になる
  • この事実関係ゆえに、この要件に属するこの論点が問題になる
  • 答案全体の構成(誰のどの行為から先に書くか等)
  • 重要論点における当てはめの仕方

究極目的=合格、合格を実現するための中間目的の一つ=問題ごとに数分で上記4点を想起できるようになること、中間目的を実現するための手段=市販問題集を繰り返す、という関係になります。

次に、市販問題集を30周もしなければ上記㋐~㋓のようなことを想起ですることができないのであれば、1周目が雑なのだと思います。1周目が雑であるため、2周目以降を1周目と同じ水準でやってしまっているのだと思います。

2020年10月01日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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