加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

0

偏差値40から司法試験合格を目指すことの可否

偏差値40で働きながらは無謀でしょうか?会計士取得してから財務や税務などに強い金融弁護士を目指してます

偏差値40の原因、試験適性などにもよるため、無理だとは思いません。また、司法試験・予備試験では、予備試験短答の一般教養科目を除き、小中高の知識は使いませんので、知識面でのハンデはありません。

もっとも、偏差値40の場合、①国語力(特に、読解力、要約力、文章構成・表現力)が低い、②試験傾向を把握するコツが身に付いていない、③自分に合った勉強法を確立できてないという大きなハンデを負っていることになります。

旧司法試験時代に比べて、現行の司法試験も予備試験も合格しやすくなりましたが、それでも、合格者の基礎学力の平均値は早慶法くらいと考えた方が良いです。その上で、正しい方向で相当量の勉強をした人だけが合格できる試験です。

とはいえ、①司法試験・予備試験で求められる国語力は限定的なものであり、正しい対策をすることにより克服可能です。私自身、高校3年間はスポーツに没頭しており、大学もスポーツ推薦で入学したため、大学3年時に司法試験の勉強を開始した時には、勉強に5年間ものブランクがありました。学習開始当初、国語力では本当に苦労しましたが、自分で予備校教材をまとめるという勉強をする過程で、学習開始から半年程度で国語力の弱点は克服できました。

また、②については、予備校の方針に従って素直に勉強をすることでカバーできますし、③については、合格者の体験記(ブログなどを含む)も参考にしながら模索する過程で確立することも可能です。私の場合は、予備校教材をまとめるという勉強法が自分に合っており、まとめる過程で自然と理解・記憶することができ、インプットでの苦労はほとんどありませんでした。

平均的な受験生と比べると低いところからのスタートになりますが、正しい方向で、自分に必要とされる量だけ勉強をこなせば、合格可能であると考えます。

参考にして頂けますと幸いです。

2023年05月03日
講義のご紹介
もっと見る

コメントする

コメントを残す

コメントをするには会員登録(無料)が必要です
※スパムコメントを防ぐため、コメントの掲載には管理者の承認が行われます。
※記事が削除された場合も、投稿したコメントは削除されます。ご了承ください。

加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
質問コーナーのカテゴリ
ブログ記事のカテゴリ