加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

基礎応用完成テキストから総まくり論証集に切り替えるタイミング

お世話になっております。2022年版司法試験合格パックを受講中で、現在法科大学院未修者コース1年に在籍しています。加藤ゼミナールの教材を活かしたローの定期試験対策についてアドバイスをいただきたいです。
ローの定期試験では短答問題・論文式問題ともに出題されますが、現在加藤ゼミナールの進捗状況は3科目目の基礎講義段階であり、全試験科目の短答・論文問題に対応できる状態ではないです。特に基礎講義未受講の科目について、ローで使用している教科書・レジュメからは論文の型や書き方も掴めないと感じ、なるべく教材を一元化したいこともあり、加藤ゼミナールの教材を試験対策にも使いたいと考えております。試験範囲該当部分についての内容を加藤ゼミナールの教材を用いて試験対策をするには、どのテキストをどのように活用すれば良いでしょうか。
初歩的な質問で申し訳ありませんが、ご教示いただければ幸いです。

司法試験合格パックを受講して頂き誠にありがとうございます。

加藤ゼミナールのインプット教材には、基礎応用完成テキストと総まくり論証集の2種類があります。総まくり論証集は論文一元化教材ですが、記憶するべき知識がコンパクトに集約されているという性質上、理解のために読むべき記述がほとんどありません。

法科大学院未修1年に在籍しており、3科目めの基礎講義の受講中という学習状態ですと、まだ総まくり論証集に切り替える時期ではありません。今の段階で記憶重視の総まくり論証集に切り替えると、必要な理解を得ることができないからです。

したがって、基礎講義と総まくり講義の1周目を終えるまでは、基礎応用完成テキストを一元化教材として使い、必要に応じて法科大学院の授業内容も基礎応用完成テキストに反映するという学習方法がベストであると考えます。

なお、判例・論点の理解、科目・分野ごとの答案の書き方について、私の説明と法科大学院の授業内容とがずれる箇所が出てくると思いますが、少なくとも司法試験では私の説明に合わせて頂く必要があります。法科大学院の教授が言っていることだからといって、それが司法試験で評価されるとは限らないからです。この意味で、学問としての勉強と試験対策としての勉強はちゃんと区別する必要があります。したがって、法科大学院の授業内容を基礎応用完成テキストに反映する際には、法科大学院の授業内容で基礎応用完成テキストの内容を補う程度にとどめ、修正するのは避けるべきです。

参考にして頂けますと幸いです。

2023年05月03日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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