加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

平成30年司法試験合格者 S・I 様

S・I 様(女性)
出身大学:私立大学法科大学院
受験回数:5回
総合順位:位

プロフィール

S・I 様(女性)
私立大学卒業
私立大学法科大学院卒業
5年5回目の受験で平成30年司法試験に合格

 

受講講座

  • 平成30年司法試験合格目標加藤ゼミ(東京クラス)

 

加藤ゼミを選んだ理由

1回目から3回目は、フルタイムで仕事をしながらの受験でした。3回目で不合格となった時に、このままでは合格できないと考え、仕事を辞めて勉強に専念しましたが、4回目も不合格となりました。

これまでと同じような勉強をしていては、5回目も不合格になると考え、勉強方法を変えなければならないと思いました。また、小規模のロースクールに在籍しており、受験仲間もあまりおらず、勉強は地元の自習室で一人で行っていたため、司法試験に関する情報の点でも不安でした。

予備校の答練を受けて、自分で司法試験の過去問を書いたり知識を入れるという勉強も考えましたが、そのような勉強では合格できるという気がしませんでした。これまでも予備校の答練は受けていませんでしたが、過去問を書いて合格者に添削していただくということはしていたのに合格できなかったからです。

加藤先生についてはブログを拝見しており、また、数年前に伝聞講座を受講したことがありました。また、友人から加藤ゼミはいいらしい、という話は聞いていました。私自身、予備校の問題を数問解くことは初見の問題への対策のために必要かと思っていましたが、何十回も解く必要性を感じていませんでした。そのため、過去問を検討対象としているゼミであることがポイントとなりました。また、他の合格者等ではなく、加藤先生ご自身が直接添削してくださるということで、加藤先生の下で学びたいと思いました。そして、方向性を間違えない勉強をするためには加藤ゼミに入るしかないと思い、ゼミに参加させていただくことになりました。

 

加藤ゼミの感想等

  • 再現答案を使った個別面談
    これまでも、再現答案を作成し合格者に見ていただくことをしていましたが、加藤先生の個別面談では、より具体的にできていない点を指摘していただき、具体的に何をすべきかまで教えていただきました。合格のために足りないものは人それぞれ異なるので、合格者がやってきた勉強が、自分の合格のために必要とも限らないと思います。加藤先生の面談で、私は論証がきちんと身についていないということを指摘されたので、論証を理解して覚えることを中心に勉強をするという方向性が定まりました。
    私は、この個別面談がなければ自分の弱点を理解せず、去年と同じように不十分な論証を書いて不合格になっていたと思うので、個別面談は非常に重要だったと思います。
  • 答案添削
    論証がきちんと身についていなかったため、添削でも規範が不正確というご指摘は何度も受けました。自分では出来ていると思っているところが出来ていなかったことも分かりました。点数をつけていただけるので、答案が客観的にどの程度のものなのかが分かり、大変役に立ちました。
  • 過去問解説
    出題趣旨や採点実感には難しいことが多く書かれていますが、先生は合格に必要な水準を分かっていらっしゃるので、解説は重要なところとそうではないところをメリハリをつけて説明して下さいました。先生が説明されることはきちんと理解しないといけないと思ってゼミに参加していました。
    また、答案の書き方や論点間のメリハリ、論証としてどの程度正確に書かないといけないかなど、受験生としての相場を伝えていただけたのも役に立ちました。
    答案例は模範答案と中位答案の2通の答案があるので、完ぺきに書くにはこの程度必要だけれど、もっとコンパクトにするならこのくらい、ということも分かりました。私自身は、中位答案を主に参考にしていました。
  • 勉強会
    2月からの勉強会は、各科目1日で予想論点の解説でした。私はすべて講義に出席し、そのあとに動画で復習をしていました。同じ講義を2回聞くことになりましたが、理解が深まったので時間をかけてもよかったと思っています。勉強会のレジュメは、そのまままとめノートに追加しました。
    普段のゼミも勉強会も、終わった後には先生がゼミ生の質問に最後まで答えてくださいました。私は今年はロースクールも利用していなかったので、勉強内容について質問をすることができるのは加藤先生だけでした。疑問点をすぐに解消することが出来ました。また、他のゼミ生の質問を聞くことで、自分は分かっていたつもりであまり分かっていなかった、と思うこともよくあり、その点でも理解が深まったと思います。

 

加藤ゼミの使い方

これまでも、過去問を何度も書いて、趣旨や採点実感も読んでいました。それなのに、次に書くとあまり良い評価を受けられないことが多くありました。これまでは、過去問を書いて、書くべきことを確認して、趣旨や採点実感に書かれていることを何となく理解していたに過ぎないのだと思います。しかし、一度やった過去問を次に合格点が取れるくらい書けないのであれば、過去問を検討したことにはならないという趣旨のことを先生がおっしゃっており、まさに自分がそれに当てはまっていました。

今年は、ゼミで扱った問題(他のクラスの問題も含めて)は次に出題されたら完璧に書けるようにする、と自分の中で決めました。そのため、先生が解説でおっしゃったことはまとめノートにメモをし、論点については記憶するようにもしました。また、問題文の事実もじっくり読み込み、どういう事実からどういう解答を導くかも検討しました。

平成18年からの過去問を完ぺきに抑えることが理想的だとは思いますが、出来る人はそんなにいないのではないかと思います。多くの過去問をやみくもに解いても身につかなければ意味がないので、解く問題は絞って、一度扱った問題はできるだけ完璧にすることが重要ではないかと思います。私は、ゼミで扱った過去問と勉強会で扱ったことだけをしっかりやりました。

そして、最終的にはまとめノート(辰已法律事務所の趣旨規範ハンドブックに自分で論証を追加したもの)を何回も記憶しました。ゼミで扱ったもので次に出そうな論点、論証は、自分のノートに追加していきました。

もっとも、先生もおしゃっていたように、民法と商法はゼミ以外に自分でもやらないといけないと思います。民法については、短答の勉強と旧司法試験の過去問(平成14年~22年)で知識の確認をしました。商法は、苦手な分野は判例や基本書を読みました。

 

最後に

今年、5回目の最後の挑戦で合格することが出来ました。合格して思うことは、全科目を完ぺきにしなくても、苦手科目、得意科目を問わず各科目を前年より少しだけ底上げを図れば全体的に点数が上がり、合格することができるということです。そして、少しだけでも点数をあげるための勉強が、加藤ゼミでやったことを身に付けることでした。他の受験生がいろいろやっていることを知ると、あれもこれもやらなければいけないと思いがちです。しかし、やるべきことを絞ったらそれを出来るだけ完璧にする(しようとする)ことが重要だと思いました。

私は、これまで何度も試験に落ち続けていたので、勉強をしながらも一生受からないのではないかと、常に不安な気持ちでいました。複数回受験の方は、同じような気持ちでいる方がほとんどだと思います。不安な気持ちになることは仕方ないと思いますが、自分の弱点に向き合い、足りないことを補っていけば、合格に近づくと思います。

皆さまの合格を心より祈念申し上げます。

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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