昨日、2003年長崎インターハイの演技動画をTwitterで公開したところ、多くの方々から反響を頂きましたので、ブログでも紹介させて頂きます。
プロフィールにも書いてある通り、私は5歳から中学3年夏までは器械体操を、高校2年夏までは新体操をやっていました。
青山学院大学法学部にはスポーツ自己推薦で入学しているので、大学3年春から伊藤塾で司法試験の勉強を開始するまではずっとスポーツ漬けの人生でした。
ちなみに、大学1年から2年春まではボクシングジムに所属しており、ボクシングのプロテストに落ちたことをきっかけに、自分の人生をスポーツから勉強にシフトしようと思い、司法試験を目指すことにしました。
スポーツでは燃え尽きていた一方で、まだ目標に向かって走り続けたいという気持ちがあったんです。
器械体操をやっている時は、ずっと伸び悩んでいました。
体操クラブの同級生や後輩達が自分が出来ない新しい技をできるようになったり、同じ技を私よりも綺麗に実施するようになります。徐々に自分に対する期待・信頼が無くなっていきます。
体操は好きでしたが、そこまで自分に期待していなかったので、全国大会なんて夢のまた夢でした。体操が好きだからなんとなく続けているという感じで、ずるずると中学3年まで続けました。
中学卒業後、地元の唯一の進学校である山形県立酒田東高等学校に進学しました。
高校入学前から酒田東高校で新体操部に入部することは決まっていましたが、体操が好きだから新体操という別の形でも続けたいという、中途半端な気持ちで入部しました。
酒田東高校は、男子新体操では名門の学校でしたが、ここ数年、ずっとインターハイ入賞クラスの好成績を出すことができていませんでした。
顧問の富樫先生から目をかけて頂けたことと、新体操という競技特性が私に合っていたことにより、私の人生が一気に変わりました。
最初は、富樫先生に合わせる形で、軽い気持ちでインターハイ優勝を目指すと謳っていましたが、1つ上の先輩が引退してから、富樫先生の期待が私に集中することになり、インターハイ優勝に向けた練習が本格的にスタートしました。
私は身長が高い上に、筋力が少なかったため、適正体重を500g超えるだけでも、練習で身体が全然動きませんでした。なので、徹底した体重管理をするために、1日10kmは走りました。
少なくとも、練習後(帰宅前)と夕食後は必ず走りました。朝起きて体重計に乗り、適正体重を上回っていると、昼休みや練習直前にも走りました。
どんなに雨が降っていても、吹雪だったとしてもです。適正体重を超えると、まともな練習ができないからです。
当時は、温暖化もそこまで進んでいなかったため、山形の酒田では12月・1月は吹雪になります。夜遅く、吹雪で前が見えない状態で厚着してずっと走っていたのは、今となっては良い思い出です(当時は、早くインターハイを終えて、辞めたかったです)。
高校3年の6月、長崎インターハイ出場を決め、8月の長崎インターハイでは満足のいく演技をすることができました。
顧問の富樫先生は、私が馬鹿をやっても、期待に背く結果を出しても、最後まで私を信じて本気で向き合ってくれました。他校のライバルにも恵まれましたし、自校・ライバル校の先輩・後輩にも恵まれました。秋田経済法科大学附属高等学校の大友先輩は、練習に行けば、母校の生徒に対するのと同じように真剣に指導して下さいました。
自分の努力よりも、それ以上に周りの人達の支えがあって、インターハイで満足のいく演技をすることができました。
新体操生活では、新体操の技術と成績だけでなく、大きな目標に向かって努力する勇気を得ることができました。自分に自信を持つことができるようにもなりました。私の人生の中での一番の財産です。今ままでも、そしてこれからもずっとです。自分の可能性が一気に広がりました。
私の人生を変えてくれた新体操生活の集大成ともいえる、長崎インターハイでの演技動画を紹介させて頂きたいと思います。
演技者:私(当時高校3年生、17歳)
曲:中島みゆきさんの「地上の星」を演技用にアレンジしたもの
振付け:土台は秋田経済法科大学附属高等学校の大友先輩に作って頂き、富樫先生と私とで微調整を加えました
富樫先生:画面左端に映っている方(オレンジ色のポロシャツ着用)が顧問の富樫先生です。
種目:リング
順位:長崎インターハイ個人総合5位(リング5位:9.200点、スティック7位:9.100点)
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