加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

慶應義塾大学法科大学院に合格された皆様

慶應義塾大学法科大学院に合格された皆様

合格おめでとうございます!

私が慶應ローに合格したのは今から15,6年ほど前ですが、大学受験がスポーツAO入試だった私は、法科大学院入試が人生初の全国規模での一般受験だったこともあり、合格当時のことは鮮明に記憶しています。

合格発表当日は、期待と不安を胸に、狭いワンルームでパソコンに張り付いた状態で、合格発表を待っていました。

慶應ローは繋がりが強く、在学中の人間関係だけでなく、合格後も続く良い人間関係を築けると思います。

弁護士実務をやっていない私でさえ慶應ローの同期とはよく会いますし、司法試験合格祝賀会に参加された弁護士の中には慶應ローの友人である経営者弁護士もいます。昨年は、慶應ロー出身の合格者(加藤ゼミナールの受講者様)の方にロースクールタイムズの編集長を務める晋川さんをご紹介いただきました。

是非、今後の人間関係を大事にして頂きたいと思います。

在学中受験を目指す方は、法科大学院の授業・試験と並行して短期間で司法試験対策を完成させる必要がありますから、早めに司法試験対策に取り掛かりましょう。

参考までに、私の法科大学院入試後の失敗談を紹介いたします。

私は慶應ロー合格後、余裕を感じてしまい、当時利用していた予備校教材から基本書へ完全に乗り換え、膨大な量の基本書を読み込んでまとめノートを作るという勉強に終始していました。

ロースクール既修1年目の夏に司法試験過去問の再現答案集を手に取り優秀答案に目を通してみると、知っている論点・論証ばかりであったため、 試験問題は意外と簡単なのだなと錯覚し、司法試験過去問をやらずに、判例の理解や論証の精度を高める勉強を続けました。

その結果、論点抽出や時間内に書き切る難しさも知らず、科目・分野ごとの書き方も身についていないため、論文試験に2回落ちました(論文成績は全体の3分の1前後)。

2回目の不合格後、初めて過去問を書き、分析してみると、科目ごとに出題の範囲・角度、答案の書き方といった特徴があることに気がつき、学習効果が一気に上がりました(それと同時に、法科大学院入試後から今までやっていた勉強が司法試験対策としてはあまりにも的外れなものであったことに気が付き、愕然としました。)。

過去問演習を通じて知らない問題・現場思考問題の対処法も身につき、出題範囲を知識量だけでカバーしようとする誤った勉強方針から脱却することができ、出題内容に左右されることなく安定して合格答案を書けるようにもなりました。

慶應ローに進学することを決めている方は、今後の勉強の方向性を正しく把握するために、ダメもとで直近の司法試験過去問を1,2年分解いてみましょう。

司法試験過去問としっかりと向き合ったかどうかで、今後の司法試験対策の在り方がだいぶ明確になりますし、これは、普段の自学習にとって有益であるだけでなく、法科大学院の授業を司法試験対策に活かすことにも繋がります。

是非、早い段階で司法試験過去問をやってみましょう。

改めまして、合格おめでとうございます!

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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