パズル感覚で憲法論文の答案を完成させるコツ

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憲法は、違憲審査の枠組みに問題文のヒントを埋め込むというパズルの側面が強いです。

①設問(それがなければ、問題文の最終段落付近)から、出題の概要(違憲審査の対象、被侵害権利)を確認する
   
②法令違憲か否か、被侵害権利は何かという点から、本問に適用される違憲審査の枠組みを確定する
   
③違憲審査の枠組みで照らしながら問題文を分析する
   
④問題文のヒントや判例学説を使って違憲審査の枠組みに肉付けをする

私だったらこんな感じで処理します。

とにかく問題文のヒントに食らいつき、使い方がよく分からなくてもヒントを答案に反映しまくりましょう。

また、「公共性」といった抽象度の高いヒントについては、自分なりに膨らませて具体的に論じるのが理想的です。

知識ゲーではなく、事務処理・文章力ゲーの側面が強いです。

 

【令和2年予備試験憲法】

こんな風に、違憲審査の枠組み(答案の骨格)で照らしながら問題文を分析し、違憲審査の枠組みに埋め込む問題文のヒントにマーク・アンダーラインを引いたり、メモ書きをします。

こうした問題分析ができるようになると、安定して合格答案を書けるようになります。

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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)

加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年  新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立

執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
 答案を書くための 行政法集中演習」
 (法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
 25年」行政法(法学書院)

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