【厳選!超重要判例百選トップ10】民事訴訟法

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民事訴訟法は、民事系3科目の中で最も基本概念や論点についての深い理解が求められる科目であり、基本概念の内容や論点の論証を表面的に暗記しているだけでは、司法試験・予備試験レベルの問題には対応できません。

また、判例の事実関係をベースにした事案が出題されることも珍しくありませんから、こういった意味でも、民法・商法に比べて判例の事案及び判旨を読み込んでおく実益があります(※加藤ゼミナールの基礎応用完成テキスト・総まくりテキストには、試験対策として読むべき判例の事案・判旨・解説が反映されていますから、加藤ゼミナールの受講者様は判例百選を読む必要はありません。他科目についても同様です。)。

ただし、民事訴訟法では、基本概念や論点の抽象度が高いことと、問題ごとに様々な答案の流れがあることなどから、問題演習を通じて初めて答案を書けるようになる(知識の使い方が身に付く)という傾向が強いため、判例百選を読むというインプット系の勉強をしているだけではいつまで経っても答案を書けるようにはなりません。インプット重視の頭でっかちな勉強をするのではなく、基礎問題演習をはじめとする短文事例問題集による問題演習を多くやることに重点を置くべきです。

このように、民事訴訟法では、判例百選を読むことよりも短文事例問題演習のほうが遥かに重要であるため、判例の選別が難しかったです。

判例学習として事案、判旨及び解説まで読む必要性と出題可能性の高さを踏まえると、以下の判例になるかと思います。

  • 時機に後れた攻撃防御方法(建物買取請求権) 百45
  • 事後的な所有権喪失原因 百A16
  • 二段の推定 百70
  • 一部請求棄却判決確定後の残部請求 百80
  • 訴えの取り下げに伴う再訴禁止効 百A29
  • 主観的追加的併合 百96
  • 共同訴訟としての入会権確認訴訟 百97
  • 訴訟告知に基づく参加的効力 百104
  • 独立当事者参加における敗訴者1人による上訴 百106
  • 引受承継人の範囲 百109
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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)

加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年  新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立

執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
 答案を書くための 行政法集中演習」
 (法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
 25年」行政法(法学書院)

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