加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

来年の予備試験合格に向けて総まくり講座まで受講するべきか

お世話になっております。
今年度初めて予備試験を受験しましたが、論文試験は235点で不合格となってしまい、来年度の予備試験合格をめざすこととなったため、今後の学習の仕方についてご質問させてください。
具体的には、予備試験過去問講座に加え、総まくり講座や答練を利用するか悩んでおります。
論文試験の成績は行政法、商法がF、民法、刑法がD、憲法、民訴、刑訴がBだったため、総まくり講座を使って確実にインプットを行った方が良いのではないかと思う一方、
他学部に所属しているため司法試験をめざして勉強している知り合いもおらず、今年度は自分の答案がどのような評価を受けるのか確認する機会が少ないことが不安だったこともあり、法科大学院入試後から継続的に答練をとることを検討しております。
しかし、すでに10月半ばであることや、卒業論文の執筆があることから、両方を取ってどちらも中途半端になるよりは、どちらかに注力すべきなのではないかとも思います。
総まくり論証集を繰り返し見直すことで合格に必要なインプットは可能だということですので、予備試験過去問講座や答練を利用しつつ、論証集で穴を埋めていく、という学習でも良いのでしょうか。
短答対策等今後のスケジュールも含めてご指導いただけましたら幸いです。
現在の状況としては、論文試験までは資格スクエアの講座を利用しており、論文試験後から司法試験過去問講座の憲法、行政法、刑法A,Bランクの問題を解いて講義を視聴いたしました。現在は国立の法科大学院入試が近く、志望校の過去問を解きつつ、総まくり論証集が届いた科目はそれを、まだ届いていないものは自作の一元化教材を一通り見直しております。現在は週に50時間程度法律の勉強に時間を割ける状況です。
選択科目は国際私法で、夏から学習を始めましたが中々時間が取れず、年内にインプットを終え、年明けから司法試験の過去問に取り組もうと考えております。

①現在大学四年生で、これから卒業論文と国立法科大学院入試もある、②来年の法科大学院既修1年目の前期は慣れない法科大学院の授業もあるという状況を前提にすると、総まくり講座まで消化できるか微妙であると思います。

行政法はインプット&アウトプット不足(どうしても手薄になりがちな科目です)、商法・民法・刑法もインプット&アウトプット不足であると思います。憲法・民訴・刑訴がB評価であり他の科目に比べて良いのでは、出題範囲が狭い分、インプットの負担が小さいからです。

予備試験論文で235点(500~600番)とれるだけの実力があるのですから、予備試験過去問講座に付属する総まくり論証集を読むことで、自力でインプットをすることも可能であると考えます。

そこで、予備試験過去問講座だけを受講し、予備試験過去問講座&予備校答練でアウトプットの訓練をしつつ、総まくり論証集を一元化教材として使いインプットを反復するのがベストであると考えます。

なお、予備校答練を受講するのは、予備試験過去問講座の受講後にしましょう。おそらく、問題文の読み方、試験で評価される答案の書き方(全科目共通&科目固有)もあまり身についていないと思います。こうしたことも予備試験過去問講座でしっかりと解説しますので、同講座で問題文の読み方と試験で評価される答案の書き方を学習した上で、これらの読み方・書き方を総動員するつもりで予備校答練を受講したほうが良いです。

参考にして頂けますと幸いです。

2021年10月16日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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