加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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法曹や予備校講師にとっての学歴(学校名)の重要性

いつもお世話になっています。法律関係職と学歴について、質問させていただきます。
私は現在、京都大学法学部の3回生で、将来は法曹(特に裁判官)か予備校講師になりたいと思っています。私は現在3回生ですが、GPAが4.2を超えていることなどもあって、今年度で早期卒業をさせてもらえそうです。
ただ、卒業後の進路について、京都大学法科大学院か神戸大学法科大学院かで迷っています。
そこで、加藤先生に伺いたいのですが、法曹や予備校講師になってから(あるいはなるまでに)、学歴はどれほど重視されるのでしょうか?
重視されるのでしたら、京都大学法科大学院の方がいいかと思いますが、あまり重視されないのでしたら、サポートが手厚い神戸大学法科大学院に進学しようかと考えています。
拙い質問で申し訳ありませんが、ご教授いただけますと幸いです。よろしくお願いします。

裁判官の場合、任官(採用)の段階では、司法試験の成績と司法研修所での起案成績(二回試験を含む)が極めて重視されるため、学歴はさほど重要ではありません。もっとも、任官した後の裁判官としての出世では、任官の段階に比べて、学歴(本回答では、学歴=出身大学&法科大学院とします)も重要になってくると思います。

弁護士であれば、就職活動をする上でも、ブランディングをする上でも、学歴は重要です。

予備校講師の場合、予備試験合格の有無、合格順位、受験回数、教材を自分で作成できるか(能力と今期)、及び授業の分かりやすさが大事なので、少なくとも、いずれも上位校である京都大学法科大学院と神戸大学法科大学院とではほとんど違いがないと思います。ポジショントークと受け取られるかもしれませんが、ブランディングをする上で最も大事なのが、合格順位です。自分が見たことのない景色を他人に伝えることはできませんので。

それから、学歴は、長い人生の中で、上記以外の様々な場面で、他人と社会からの評価対象になりますから、なるべく高い方がいいです。人生は長いですから、司法試験受験のサポートの手厚さよりも、学歴を重視したほうが良いです。法科大学院での司法試験受験のサポートは、良質な予備校講座により代替可能であるという意味でも、替えが効かない学歴を優先するべきであるといえます。

参考にして頂けますと幸いでございます。

2021年09月23日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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