加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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弁護士事務所の採用活動における年齢の位置づけ

初めて質問させていただきます。
既に似た質問があり重複してしまう部分も多々あると思うのですが、勉強を進めるにあたり気になっている点があるので質問させていただきます。
私は現在27歳で、昨年夏に新卒から3年勤めた会社を辞めて予備試験の勉強を始めました。今年の論文試験を受験したのですが、おそらく結果は厳しそうです。ダメだった場合、来年再チャレンジするか悩んでいます。
というのも、既出のご質問にもある通り、年齢の点で就職に不利になるのではと懸念しています。
私は弁護士志望なのですが、来年の予備に合格し、再来年の司法試験に一発で合格したとしても、修習を経て弁護士になる頃には30歳になっています。大手の事務所などは、大学在学中に予備、司法と合格した若い方たちの採用が多く見受けられますし、入所時に30歳となると、やはり門戸は狭くなってしまうのでしょうか。
また、今年の予備がダメだった場合、1回目で合格できなかったということがどれだけ影響するのかも懸念しています。
前職の影響もあり、ダイナミックで大きな案件に携われる大手の事務所への就職を希望しているのですが、20代後半かつ1回目不合格という状況ではやはり厳しいでしょうか。
既出のご質問と大部分重複してしまい恐縮ですが、ご回答いただけますと幸いです。

ご質問いただきありがとうございます。

仮に、令和3年予備試験一発合格・令和4年司法試験一発合格でも、司法試験合格時点で28歳ですから、いわゆる五代法律事務所に入所するのはちょっと難しいと思います。準大手なら、令和4年予備試験合格・令和5年司法試験合格でも、入所可能なところもあるかもしれません。

正直、今の年齢を踏まえると、上記の通り、予備試験一発合格かどうかはさほど重要ではないです。因みに、大手法律事務所以外でも、予備試験受験回数はさほど重要ではありません。重視されている受験回数は、司法試験のほうです。

それから、五代法律事務所以外でも大きな案件に携わることは可能ですから、もう少し情報収集をなさって、進路の視野を広げてみてはどうかと思います。

昨年夏に新卒から3年勤めた会社を辞めて予備試験の勉強を始め、競争率の高い予備試験短答式に合格しているということは、もの凄く能力が高いです。大学在学中予備試験合格者でも、学習期間1年弱で予備試験短答式に合格する人はほんの一握りです。大きな案件を扱っている法律事務所の中には、年齢に囚われることなく、質問者様の能力の高さを適正に評価してくれる事務所がきっとあります。

参考にして頂けますと幸いでございます。

2021年07月17日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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