加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

短答対策よりも先に論文の基礎固めをするべき理由

大変お世話になります。私は社会人受験生です。
これまで旧試1回、予備試験を7回受けておりますが、短答で落ちています。どうしても法曹になることが諦めきれず、勉強をしています。
先生の講座に興味を持ち、受講を検討しています。
勉強時間は、土日祝は10時間以上、平日は約2時間を確保できます。平日はもっと時間を増やしたいのですが、正直厳しい現状です。
次回は、再来年の令和4年予備試験にチャレンジしたいと考えています。それまで先生の総まくりと過去問攻略講座を繰り返して、マスターしていきたいです。先生のガイダンスを視聴したのですが、まずは論文の過去問をやろうとしても、私は何を書き始めたらいいか分からないレベルです。こういった場合、総まくりを見る→論文の過去問を解くという順番で良いでしょうか?他の先生の基礎講座は、3つ程受講済で、すでに視聴期限は切れております。勉強の仕方が下手なのは承知で、短答に落ちてしまうことから、あまり身にならなかったという印象です。今後の勉強の進め方について、アドバイスいただけますと幸いです。

初めまして。秒速・総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021の受講を検討して頂き、誠にありがとうございます。

学習期間の長さ、短答試験の結果、及び旧司法試験の経験があることを踏まえると、おそらく、短答試験対策に偏った勉強をしてきている思われます。しかし、短答試験対策は、論文の基礎固めを終えてからやるべきことです。短答試験では、知識の幹・枝・葉のうち、枝・葉の細かい知識も使うことになりますし、特に商法・民事訴訟法・刑事訴訟法では細かい知識を問う問題がほとんどです。こうした枝・葉の知識は論文ではほとんど使いませんし、枝・葉の知識が問われている短答問題を解く際の頭の使い方は論文問題を解く際の頭の使い方とだいぶ異なるものですから、枝・葉の細かい知識が問われている短答問題をやっていても論文の実力は伸びません。また、短答刑法では、半分近くが、論文知識と論文的思考を使って解く問題ですから、論文の基礎固めをしていないと刑法短答の点数も伸びません。さらに、論文の基礎固めをしていない状態で短答対策をやると、どうしても、個々の条文・判例を、法体系に紐づけられていないぶつ切りの状態で暗記しようとしてしまいがちですから、いつまで経っても、体系的知識が身に付きません。

急がば回れです。まずは秒速・総まくり2021を受講して頂き、しっかりと論文の基礎固めをして頂きたいと思います。その際、いきなり細かいことまで理解・記憶しようとするのではなく、ブルーのマーク・アンダーラインの指示をしている定義・要件・規範を優先してインプットしていきましょう。事例問題において、条文と論点を抽出し、結論に至るまで過程で抽出した条文と論点をどういった流れで書くのかについて決定することができるようになることです。とにかく、抽出と構成により「答案の骨格」を整えられるようになることを最優先しましょう。論証の理由付けなど、答案の骨格に対する「肉付け」に相当することについては、答案の骨格を整えることができるだけの知識と慣れが身に付いてからやることです。

次に、秒速・過去問攻略講座2021を受講して、「論文的思考、知識の使い方、答案の書き方に慣れる」ことでアウトプット面での基礎固めをして頂くことになります。ここでは、分野・論点レベルで分からないことがあっても構いませんから、どんどん新しい問題をやりましょう。「論文的思考、知識の使い方、答案の書き方に慣れる」ことによりアウトプット面での基礎固めを必要があるからです。分野・論点レベルの理解を深めるのは、アウトプット面での基礎固めを終えてからにしましょう。

参考にして頂けますと幸いです。

2020年11月04日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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