加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

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予備試験論文結果発表までのモチベーションの維持の仕方

受験中のモチベーションの保ち方につきまして質問がございます。
自分はロースクール2年生で先日の予備試験を受験した者です。残念ながらあまり良い感触が得られず、ある種の燃え尽き症候群のような状態になってしまい、今は受動的にロースクールの授業を受けるだけといった状況です。これではまずいと来年に向けて答練を申し込みましたが、自分のこの状況に危惧しています。先生は司法試験を受験して良い感触が得られなかった時は結果発表まで何をモチベーションにして学習されておられましたか?もし良ければ試験後の気持ちの持ち方や何をモチベーションにされていたのかをお聞きしたいと思います。よろしくお願い致します。

予備試験論文の受験、お疲れさまでした。

私の場合、不合格だった平成23年には、試験直後に論文に落ちたと思っていましたが、徐々に、合格していてほしいという気持ちが、合格しているかもしれないという根拠のない憶測に変化していき、9月まで何もやりませんでした。2回目の不合格だった平成24年には、平成23年の手応えと成績を踏まえて確実に論文で落ちたと思い、試験直後に両親に連絡し、直ぐに勉強を再開しました。当時は、5年3回制度であったため、次回が最後の受験であったため、落ちたらまずいという気持ちで一杯でした。なので、危機感をモチベーションにして勉強を継続しました。あとは、アルバイトもしていたので、時間が足りないという焦りから、勉強できる時間を大事にすることができたということもあります。

ロースクール2年生で予備試験論文の結果待ちということで、私とはだいぶ受験状況が異なるため、私の体験談はあまり参考にならないかもしれませんが、おそらく、今は、これまでずっと張りつめていた糸がはじめて緩んだ、という状況だと思います。大学在学中に司法試験を目指してから予備試験論文終了までずっと本気で勉強してきたからこそ、燃え尽き症候群のようになっているのだと思います。これから勉強を本格的に再開するために必要な緩みなのだと思います。

モチベーションが低下している場合、自習室でダラダラしたり、休日に家でダラダラしたりといった過ごし方は、あまりやらない方が良いです。何もしないでダラダラしていると、どんどん気持ちが下を向いていくことになり、その状態から抜け出せなくなる傾向にあるからです。勉強をやるならやる、やらないならこの時間、この日はやらない、というように、生活にメリハリを付けましょう。モチベーションが上がらない以上、勉強のペースを落としても構いませんが、気持ちがどんどん下を向いていくことにならないよう、勉強をしていない時でも前を向きましょう。

それから、私は、モチベーションが上がらない時期は、インプットではなく、過去問の答案作成⇒自己添削(書き方・メリハリ付け等の確認)をやるようにしていました。答案練習だと、必ず制限時間内に書き切らなければならないため、ダラダラと勉強をすることができないからです。定義や論証に関する知識は、そう簡単に抜けるものではありませんし、仮に抜けても短期間で直ぐに回復することができます。これに対し、答案練習の感覚は、瞬間的に思考する力は、どんどん衰えていきますし、これらを回復するには時間がかかります。なので、モチベーションが上がらなくても、1日1通答案を作成するくらいのことはした方が良いと思います。

解決にならない回答かもしれませんが、参考にして頂ければと思います。

2020年11月04日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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